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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第42章 スルタンコラボ企画 上編 お相手:冨岡義勇


菜々緒が受け取った衣装を
しみじみと手にして眺めていて

「もう、6年にもなるのね…。
私が、一樹さんと結婚して。二人の
義姉になってから、こんな日が来るのを
いつかと…ずっと思ってたけど。
こんな突然にその日が来るなんて…」

「菜々緒姉さん…」

「菜々緒さん…」

菜々緒がそれぞれの婚礼衣装に
刺繍を施すとみくりと小野寺の
方へそれを差し出して来て

「幸せに…なって頂戴ね。
きっと、お義母さんもそれを
何よりも願っておられるだろうから…。
勿論、私も。みくりと小野寺
二人の幸せを願っているわ…」

そう言ってよしよしと
菜々緒が2人の頭を撫でた

「萌香もっ!萌香もお姉ちゃんの
衣装に刺繍したいっ!!」

そう言って来たのはまだ幼い妹だ

まだ菜々緒に指導されて
刺繍を始めたばかりだ
自分の衣装に
刺繍を始める年齢にもなっていない

「萌香。まだ、上手に出来ないけどッ…
お姉ちゃん達の衣装に刺繍がしたいっ」

「萌香。ありがとう。嬉しいよ。
お姉ちゃんの衣装に、刺繍してくれる?」

そう言ってみくりが妹の萌香に
自分の衣装を差し出した

「え…、みくりお姉ちゃんいいの?」

そう萌香が驚くのも当然だった
先程の遠縁の親戚の女性達が言っていた様に

みくりの衣装は一級品の刺繍が
施されていて

それこそ 王族のお姫様が
婚礼に着てもいい様な
レベルの刺繍が施されていたからだ

「萌香、下手くそだよ?まだ、
菜々緒ちゃんに教えて貰ってるけど
上手に出来ないし…」

「でも、萌香がそうしたいって
言ってくれて、お姉ちゃん凄い嬉しかったの。
だから、お姉ちゃんからお願いしてもいい?
萌香に、刺繍…して貰いたいな。
ね、小野寺もそう、思うでしょう?」

「萌香も、お姉ちゃんになったんだね。
嬉しい、私…、嬉しい」

そう言ってギュウウっと小野寺が
萌香の身体を抱きしめて

「だったら、菜々緒さんが
上手に出来る様に手を貸してあげる」

その菜々緒の申し出に
萌香の顔がぱぁっと明るくなって

「うん、ありがとう。
菜々緒ちゃんだぁーい好きッ!」

「あっ、ちょっと、ズルいっ。
みくりお姉ちゃんも、
萌香に大好きって言って貰いたいっ、
菜々緒さんだけズルいっ」



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