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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第10章 春が来りて 前編  お相手:冨岡義勇


「あまり、自分を安売りするのは…、
後悔するんじゃ……ないのか?」


後にも先にも
初めての行為と言うのは
いつまでも頭に残る物だしな


「安売りなんかじゃ、ありませんっ。
後悔もしません、だって……」


ずっと 私は
冨岡さんと
義勇さんとそうなりたいって

思ってたから



「みくり?」

「私……、初めては……冨岡さんがっ、
いえ、義勇さんがいいです!
義勇さんじゃないと……嫌です」

とは
言ってしまったが

義勇さんに
引かれてしまったのではないだろうか?

そんな 自分の方から

誘うような事を 言ってしまって…


それも 初めてなのに

自分から誘うような真似をしてしまって


はしたない女だと
思われているんじゃ……

みくりの頭の中で色んな考えが
ぐるぐると回って混乱してしまう


「みくり」

名前を呼ばれて
みくりが顔を上げると
義勇の視線が真っすぐに注がれていて


「冨岡……さん」

「義勇だ」



「義勇さん……あの、私、さっき言った事」

「いいのか?…俺で」


それは 初めての相手が
自分でいいのかと
確認されている……って事だよね?


「それは、さっき言いましたよ?
私は…、義勇さんがいいって」

そっとみくりの頬に義勇が手を添えて

「泣いて止めてと言っても、
止められないかも知れないが……いいのか?」

と確認するようにまた
尋ねられてしまって

これは つまり 行為の最中で
止めるのは出来ないと言われている

んだと…思うんだけど


普段穏やかな 義勇さんから
発せられるとは
到底思えないような 言葉で

声色もいつもと
全然違っていて


「はい。私を……、
義勇さんの手で……、女にして下さい」

「承知した」
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