第41章 二年えっちするだけの話 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「少しばかり…と言ったら?」
そう言って顔を前に向けながらも
視線を僅かにこちらに向けて来るから
ふぅっとそのまま
自分の吐息を彼の耳に掛けて
その耳元で囁く
「もう、…しょうがないなぁ。
ちょっとだけ…だからね?
手、ハンドルから離すのも、
視線、前から外すのも禁止ね?」
なんだかんだ 言いながらも
杏寿郎の遊び に付き合ってしまう
そんな自分が居て
彼を甘やかしちゃうから
ダメなんだろうなぁって
「破ったら、すぐに…やめちゃうからね?」
そう 彼の耳元で囁いて
そのまま彼の形のいい耳を
舌でなぞって行く
右手を彼の背中側から
反対の耳に回して
彼の身体に更に自分の身体を寄せて
胸を押し当てる
「ああ、分かった…それでいい」
「ちょっとだけ…だよ?」
彼女は生真面目な性分だから
運転中にこうするのは
本来なら不本意であろうのに
俺を気に掛けて
不本意でありながらに
それに付き合ってくれると
言ってくれるんだから
本人はちょっとだけと
そう言っていたが…ちょっとの範疇が
如何ほどなのか 気になるが
既に そうする方のスイッチが
入ってるみたいだから
その耳元で囁いて来る
声色も色香を放っていて
鼓膜からも俺を刺激して来る
自分の左側に当たってる
その服越しでも分かる
温かくて柔らかい身体の感触と
左右の耳を舌と指でくすぐられて
少しばかり
息が荒く乱れるのを感じる
右の耳を撫でていた手が
俺の頬に添えられてきて
そのまま 顎の下の
フェイスラインに開いた
親指と小指を添えて来て
残りの三本の指が
俺の頬と唇に触れて来る
彼女の指先が二本唇に押し当てられて
一本はそのまま圧を掛けられて
もう一本を下唇の上をスライドさせて来る
「はぁ…、少しばかり…
手つきが…厭らしい様にあるが?」
「そんな事ないよ?さっき
杏寿郎が私の足、撫でてた時の方が
えっちな手つき…してたけどなぁ~」
そんな風に
わざとらしい感じに
とぼけて来る口調すらも
何とも言えない様な色気を孕んでいて
「ねぇ、杏寿郎…口、開けて?
あーんって、口、開けてくれる?」
「俺の口を開かせて…どうするつもりだ?」
「知りたい?…知ってるクセに」
「知ってて、聞いちゃう俺は
いけない子…になるか?」