第41章 二年えっちするだけの話 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「そうだな、明日は正月だから
皆も年末の買い出しに来てるのだろうな」
「で、どうするの?両方
しちゃう?鍋、続いちゃうけど」
「いいのか?」
そんな嬉しそうな顔されたら
断れないけど 鍋だと楽だし
それにお金出すの杏寿郎なのにな
「別に私は、構わないけど
どっちにするか悩んでるみたいだったから」
夜の年越しそばと
お正月の間にする
カニスキとすき焼きの材料を買って
駐車場の端に停めている車まで
大きな段ボールを抱えて運んでいる
杏寿郎がこちらに声を掛けて来て
「こうしてると、
まるで夫婦の様だな?」
「もう、半分
夫婦みたいなもんじゃないの?」
そう杏寿郎に返すと
杏寿郎が周囲が気になるのか
キョロキョロと辺りを見回していて
何をしてるのかと気になって
杏寿郎がしてた様にして
みくりもキョロキョロと
周囲を見回してみるが
特に変わったことは何もなくて
杏寿郎の方を向くと
すぐ目の前に
鼻が当たる程の距離に
杏寿郎の顔があって
「騙されたな?みくり。
隙あり…だぞ?」
そのまま 不意を突かれて
慌てて瞼を閉じると
ちゅっと唇に彼の唇が当たって
「って、騙されたじゃないのっ!
ここ外だよ?それもスーパーの駐車場だよ?」
「だが、君も同意したんじゃないのか?
瞼を閉じただろう?」
そう言ってニヤニヤと
悪戯っぽい様な笑みを浮かべていて
「あっ、あれは、つい
条件反射と言うか、顔が近かったからで…」
「まぁ、何とでも言い訳してくれても
俺は一向に構わないがな。
だが、周囲には誰もいないんだし。
こんな駐車場の端まで来るなんて、
この辺りに車を置いてる人ぐらいだろう?」
杏寿郎の言葉に
みくりがむぅーっと口を尖らせた
「そうかそうか、あんなキスじゃ
みくりは満足できなかったと。
俺に言いたいんだな?そうかそうか」
「ちょ、杏寿郎。
私は、そんな事は、一言も言ってないからね?
勝手な事を言わないで欲しいんだけど?」
みくりの言葉を聞いて
ふぅーっと杏寿郎がため息を漏らすと
「俺は、物足りなかったがな」
「また、そんな事…言う…し。
あの、杏寿郎…言うけど、ダメだからね?
ここ、外っ…だからね?」
「みくり」
そう名前を呼ばれてしまって
そのまま 瞼を閉じた