第39章 今年のクリスマスは お相手:煉獄杏寿郎 ※裏なし 現パロ
確か 天気予報は
雨は夜半頃に雪に変わる予報だった
都心でも雪が積もるかも知れないと
そう言っていた様に記憶している
もし その天気予報通りになれば
この歌の通り……なると言う訳だ
駅ビルの花屋はまだ営業していたから
杏寿郎はそこで12本の
赤いバラを購入し花束にして貰った
その出来上がったバラの花束を
店の女性が俺に手渡す時に
「頑張ってくださいね」と
そう声を笑顔で掛けて来てくれて
「ありがとうございます」と
杏寿郎が返事をしてそれを受け取った
花束が出来るのを待っている間に
LINEで今から帰ると送ったが
ご飯どうする?とだけ返って来て
まだ食べてないと返すと
了解のスタンプだけが返って来た
怒ってる…のか?これは…
それから電車に15分ほど揺られて
最寄りの駅についた
駅前のコンビニで寒空の下で
サンタの恰好をした店員が
クリスマスケーキを販売していた
もう時間が遅いから
半額になっていると赤札が
ワゴンにはついて居て
多分の話だが この店員は
これを売らないと店の中には
戻れないんじゃないかと
そんな事を考えていたら
「すいません、そのワゴンの
ケーキを全て貰いたいのですが?」
杏寿郎の言葉にその
サンタの恰好をした2人の
店員が面食らった様子で
こちらを見ていて
ハッとすると慌ててそのケーキを
袋に入れてくれた
歩いて12分ほどで
みくりと同棲しているアパートに着いた
まだ時間は22時過ぎた頃だった
こればかりは午前様を
覚悟してただけに有難かったが
その頃
みくりは杏寿郎の帰りを待っていた
遅くなるって言ってたのに
思ってたよりも早く仕事が済んだのかな??
そう言って暖炉をアパートに置くことが
出来ないからと購入した
ペレットストーブの炎が揺れるのを
灯り落とした部屋の中で
みくりは眺めていた
普通の暖房でいいんじゃないかって
そう言う彼を押し切って
自分の貯めた貯金で買って良かったよなぁ
ペレットストーブ
その炎が揺らぐ様を見ているだけで
イライラした気持ちとか
落ち込んだ気持ちがすっと
その炎に溶けて 消えて行くみたいで
私はこの炎が揺らぐのが
いいなぁって思ってこれを買ったんだけど
杏寿郎には中古車が買えると
冷たくあしらわれてしまったが