第38章 ピックアップお礼 愛の棘 お相手:煉獄杏寿郎
「俺も……君を…、愛し尽くしたいと
そう…、思って居た所だ。
やはり、俺と君とは……思う事まで
同じだったか。みくり、好きだ…
愛してる…、みくり」
身体の下に手を回されて
そのままギュッと肩を掴んで
抱きしめられれば
ズンッ……と奥まで身体が
密着すると同時に彼のソレも
私の中に入って来て
「んっ、あ、ん、杏寿郎さんッ
私も、私も…、好き、好きです。
貴方が…好きっ、んんっ、ぁあん」
胸がズキズキと疼く
身体だけじゃなくて 胸の奥まで
疼いて 締め付けらえて苦しい
好きだって言って貰って嬉しいのに
それと同じぐらい苦しくなる
どうして……好きって 言っても
言っても足りないの…
ヌチュ……ズチュ……
一度奥まで沈め込んだソレを
中ほどまで戻されて
浅い出し入れを繰り返される
ゆったりとした律動で
それが中を行き来する
「杏寿郎…さんっ、うんぁ、はぁ、
苦し…いっ、よ。どうして……?
好きって言っても、足りないのっ
どうして、ぁあんっ」
ズルズルとギリギリまで
抜ける手前まで引かれて
それからズンンッ……と一気に
奥まで彼の棘を沈められて貫かれる
「んぁ、はぁああぁんんっ」
奥の疼いた部分
刺激を欲しがるソコを
杏寿郎の棘で抉られて
身体中から快感がほとばしる
この疼きも想いも
熱も乾きも全部……
彼に中をかき混ぜられる度に…
全部交じり合って行くみたい
彼の愛と… 彼の棘に
私は…愛されるだけしか出来なくて
水の在る 世界で
息も忘れる 溺れる魚にでも
なって行くみたい
声を上げても 息を吸っても
沢山 あるのに 空気すらも
上手く吸えない…
ズンッ ズチュン…ニチュ…
お互いの中から出た液体が
交じり合って行く
溶け合って行く
吐いた息すらも 絡んでいく
そんな 錯覚を覚えて
もっともっとと彼を欲張りたくなる
ああ 欲しい…
もっとこれ以上近付けない位
この身体の境界性すらがもどかしい
「みくり、好きだっ…
愛してる…、君を…、愛してるッ…」
「んぅ、はぁあんっ、あんっ
杏寿郎さんっ、愛してるっ、
私も…ッ、愛してる」
貴方が私にくれる
愛の言葉も
この熱も 快感も全て
愛の棘に変わって 刺さる
私の胸に 突き刺さる
愛の棘が チクリ……