• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第10章 春が来りて 前編  お相手:冨岡義勇


「冨岡っ!そこに居るのは、
冨岡じゃないか。奇遇だな!」


通りを歩いていると
いつもの大きな声で煉獄に呼び止められて
義勇は足を止めた

「ああ、お前か…、宇髄も一緒か?」

煉獄の隣に宇髄が居たので
義勇がそう煉獄に返した

「そ、そ、俺も一緒。お前は、これから仕事?」

「いや、俺は……仕事が済んで帰る所だ」

「だったら、君も少し付き合え!
君はいつも誘っても断るだろう?たまには、
付き合うといい。柱同士、親睦を深めよう!」

「いや……、俺は、酒は……」

あまり飲めないからと義勇はその誘いを
断ろうと思っていたのだが


「遠慮はいらないぞ?冨岡。宇髄のおごりだ」


「少しだけなら……」と返事をしてしまった


俺はおごるとか言ってないんだが
まぁ この先の見物料だと思えば
それくらいの払いは安いかと
宇髄は考えていた


「なら、派手に決まりだ」




おでんの屋台で
三人で肩を並べると
他の客は入る余地がなく

貸し切りになってしまった


「…………」

そして俺が帰ると言い出さない様になのか
両サイドを煉獄と宇髄に固められてしまった

みくりが屋敷で待っているから
今日は早く帰りたいのだが…
いつ帰りたいと切り出そうかと

あまり酒の進んでいない
グラスを両手に持ちながら
義勇が思案していると

「おいおい、どうしたぁ?
しけた面しやがって、
俺らとは飲めないとでも言いたいのか?」

「どうした?冨岡!
酒が進んでないようだが?もっと飲むといい」

義勇の酒が進んでいない事を
2人に指摘されてしまった

「いや、俺は酒は……あまり飲まない」


「はぁ?何アホな事ぬかしてんだ?
派手に飲んどけ。アホが。そう言えば、
お前さ…あの継子とどうなんだよ?」

宇髄はちょっと
俺の事をアホだアホだと言い過ぎなような
気がしてならないのだが……

「俺は、アホじゃない、……冨岡義勇だ」

「だったら、冨岡。あの継子とはどうな訳?」

義勇が呼び方を指摘したので
宇髄が言い回しを改めた


俺の……継子と言うと


みくりの事か?

/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp