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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第10章 春が来りて 前編  お相手:冨岡義勇


私は この水柱こと

冨岡義勇の継子を
もう半年もしているのだ

冨岡さんが 口下手な事ぐらいは心得ている


「もしかして…、冨岡さんも飲まれてますか?」

呼気に僅かに 酒の匂いがして

二人ほどの量ではないが
彼もどうやら酒を飲んでいるようだった
そんなに酔ってる様には見えないけども

「俺は、大した量じゃない……」

「それは、見てたら分かりますけど…」

2人を支えるのに疲れたのか
玄関先に荷物でも置くかのようにして
煉獄と宇髄の体を下に降ろそうとしたので

せめて体の上の方だけでも
上り口に上げてくれとみくりが頼んだ


「心配には、及ばないぞ!
小野寺少女!……っく」

そうは言っても
結構な深酒をしている様子だった

「ちょっと、飲ませすぎですよ?
冨岡さんっ」

「俺が飲ませたんじゃない…、
俺がこいつ等に会った時には
すでに出来上がっていたからな」

みくりの言葉にそれは誤解だと
義勇が弁明する

「どっちでもいいです、
私はお二方に水をお持ちしますので、
冨岡さんは、客間に布団を
ご用意して頂いてもいいでしょうか?」

「相分かった」と義勇が短く返事をして
客間に布団を敷きに行った


ーーーーーーーーー


事の始まりは1刻ほど前の事


通りを歩いている義勇の姿を
煉獄が見つけて隣の宇髄に声を掛けた


「見ろ!宇髄っ、あれは冨岡じゃないのか?」

今日はたまたま
宇髄と共同の任務で
早めに片が付いて二人で飲んでいた

「なぁ、煉獄、
もうちょっと付き合ってくれる気ある?」
と煉獄に宇髄が何かを耳打ちをした

「そうか、そう言う、
事情であるのなら、俺も一肌脱ごう!」

宇髄の提案に煉獄が同意を示して
協力を申し出た

その言葉を聞いて
宇髄がニヤッと笑みを浮かべて

「なら、決まりっ」と言った



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