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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第37章 スルタンコラボ企画 序章 お相手:冨岡義勇




その頃 杏寿郎は

この羊を探して来るであろう
飼い主の到着を待っていた

メェ~ メェ~

知らぬ間に馬の周りを
羊達に取り囲まれていて

「弱ったな、これでは身動きが取れん」

ピクッと馬が何かに反応して
その耳を立てて ある方角を凝視していた

その様子に気が付いた
杏寿郎が声を掛けた

「どうした?不知火。そちらに何か…
いや、来るな……、何かが……」


その方角から 馬の足音が聞こえる

それも 数頭だ それも物凄い

速さだ こっちに向かってる


その馬に乗った男が 数人

何かを追いかけていて

その追いかけている物が

狼の群れだと 杏寿郎が気が付いた時には

もう すぐ手前まで

狼の群れが近づいていて

馬に乗った男達の声が聞こえたと思って居たら


杏寿郎と 羊に向かって

飛びかかって来た 7匹の狼は

ドスッ ドスッ…っと

次々に矢に打たれて

ドサッ ドサッと 次から次に倒れて行く


杏寿郎の周囲には

屍と化した

狼… だった物が 7つ

肉塊となって 転がっていた


その場で何が起きたのかと

杏寿郎が呆気に取られていると


馬に乗った男が3人こちらへ向かって来る


「その羊…、返してもらおうか
その羊達はうちの羊だ」

「一樹、そいつは俺が始末する退けェ」

その内の一人が男がこちらに向けて言うと

「待て、誤解だ。俺は羊泥棒じゃない」

「落ち着いて、翔兄。その人は
羊泥棒じゃない…」

「もしや、この羊の飼い主か?」

「そうだっつったのが、
聞こえねェのか?」

先程俺に向かって
弓を射かけようとしていた
翔と呼ばれた男が敵意むき出しで言って来て

「今は、まだどっかに行っちゃった
羊が居るんだから、この羊を
小野寺の所まで
連れて行かないとでしょ?」

その男を諫める様に
先程の物腰の柔らかな男が言って

「確かに。悠斗の言う通りだな。
一度、小野寺の所まで戻るぞ」

「あん?一樹、俺に命令すんじゃねぇ」

「俺の方が年上だ。今は父さんが
居ないんだ、俺の言う事を聞け。翔」

一樹の言葉に 翔が不満を漏らし
一樹が一喝した

「すいません。お礼を申し上げます。
それから、兄がご無礼を
……申し訳ありませんでした」

杏寿郎に対して悠斗が詫びをして来て


「実に見事だったな!」



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