第36章 聞こえない音 お相手:宇髄天元
「んっ、はぁ、…あぁ、
好きッ、天元…さ、んッ、好きッ」
「だからっ、好きじゃねぇ方…。
さっさと、言っちまえ…、いいから」
言っても いいと許される
いいの?と問い返すのも
その赤い目が許してくれない
ズンッと深く突き上げられて
大きくその背中を反らしながら
今まで感じた事の無い様な
快感を身体が感じ始めて居て
知らない事ばかりに
戸惑いながらも…
「んっ、はぁ、ンん…、
あ、あぁ、天元…さんッ、ん、
愛……し……、て…るっ…ンぁあっ」
ズンッズンッと
何度も奥を突かれて
深く これ以上繋がれない所まで
押し込まれる度に焼ける様な感覚が
その部分から生まれる
「……っ、みくり。
お前、マジ、…最高だわ。
愛してる…し、俺も…ッ。
お前の事、愛してる。
俺の事、こんなにしちゃって
どう責任取ってくれんの?お前さ」
「あんっ、んぁ、あぁあんッ」
グンッと自分の中で
天元さんのモノが
大きく膨れ上がるのを感じて
唇を塞がれて
その律動を加速させられると
声にならない喘ぎを
彼の口の中にくぐもらせながら吐き出す
「あぁっ、やぁ、はぁ、んッ
あぁ、ンぁあああぁんッ」
「……っ、ハァ、……
みくり、……うっ、…ハァ」
ドクン ドクンと
自分の中で天元さんのが
脈打っているのを感じる
中に…吐き出された
彼の絶頂の証が溜まってくのを感じる
その後は…
良く憶えて居ない
そのまま 崩れ落ちて
眠りに落ちてしまったから……
でも 温かくて優しい温もりに包まれていて
とても とても幸せな眠りに
落ちて行っていたって事は
おぼろげにだけど 憶えて居た
ギュウッとみくりの身体を
宇髄は抱きしめると
ちゅっとその頬に口付けを落とした
「良く眠ってら。まぁ、
無理ねぇか。無茶……さしちまったな」
「…う…ん、すぅ…」
その眠るみくり顔は穏やかな表情で
ほんのりと赤く色付いた頬を見ていると
コイツが病気だって 忘れちまいそうだ
体力を使い切って眠ってしまって居る
みくりに寝巻を着せて
その身体を楽な様に整えてやると
掛け布団を掛けて
宇髄がベットの端に腰を降ろすと
眠るみくりに口付けた
「おやすみ。みくり。
じゃ、ちょっくら…、行って来るわ」