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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第35章 絶対君主の言いなり お相手:煉獄杏寿郎 R-15



「ちょっと、自分で歩けるってば!
痛い、痛い、痛いから!
そんなに引っ張らなくてもいいでしょ?」

一人の地味顔の兵士が
黄色い頭の下級兵士を
引っ張りながら王宮を歩いている

「全く。冨岡も何を考えてるんだか。
おい、我妻、さっさと歩け!
スルタンがお前をお呼びなんだぞ?」

「村田さんっ、放してってば!
どうして俺なんかが、スルタンに
なんか呼ばれるのさ!!」

「そんな事、俺が知るかっバカ。
遅れたら俺が怒られるんだよ、
空気読めよ!我妻っ」

ギャアギャと大きな声で喚き散らす
善逸を村田が首根っこを掴んで
ズルズルと連行して行く

全く こんな新人の兵士

こんな 内部まで連れて来いとか

冨岡のやつ 何考えてるんだよ

廊下から天井までの
大きな分厚い重たいドアが

2人の前に立ち塞がって

コホンと村田が咳ばらいをして
ピシッと背筋を伸ばして姿勢を正すと

そのドアの向こうへと声を張り上げた

「村田にあります。スルタン!
冨岡義勇のご命令の通りに、
我妻善逸、連れて参りました!」

シーンと 静まり返って

しばらくすると
ギィイイイイッと鈍くありながらも

大きな音を立てて

その赤塗りのドアが開いた

そこに居たのは

深紅の布張りの玉座に座って
足を組み 片肘を付いた
スルタン事 煉獄杏寿郎と

中隊長である 伊黒小芭内の姿だった

ひえええええっ

スルタンじゃん 本物のぉおおおっ

てか中隊長の伊黒さんまで居るじゃん

ってかめっちゃ伊黒さんこっち

見てんじゃん 気のせいじゃないよね??
いやもう視線 俺しか見てないじゃん

「お前、死ぬなよ?」

そう村田がぽそっと善逸に耳打ちをして来て

「それでは、これにて
私の方は下がらせて頂きます」

敬礼をしてそのまま下がろうとする村田を
杏寿郎が引き留めた

「村田…と言ったか、丁度いい」

「は?と仰られますと?」

ジロッと舐める様な視線を感じて
村田がその視線を辿ると
伊黒と視線がぶつかった

「竈門炭治郎と言う、兵士を知ってるか?」

「炭治郎?
炭治郎だったら俺知ってるっ…んんぐ」

伊黒の質問に村田ではなく
炭治郎を良く知る善逸が答えようとしたのを

「ああっ、もうバカ!お前っ。
口を慎め、我妻。御前だぞ?」

慌てて村田が塞ぐと

そのまま 善逸の身体を引き寄せた




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