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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第35章 絶対君主の言いなり お相手:煉獄杏寿郎 R-15



うぞうぞ…と 蠢くそれは

カブトムシの幼虫の様な芋虫で

その芋虫を見下ろしながら

「蟲毒(こどく)の一種…か、
恐らくは殺害が目的の呪いではないな」

「そうだろうな、
さっきの発言の内容からしても……
相手の目的はアイツだろう?いいのか?」

杏寿郎が槇寿郎の肩を叩いて
気付け薬を懐から取り出して嗅がせる

「……ぐ…あ、…ん?
何だ、杏寿郎じゃないか、
どうしてここにいるんだ?」

二日酔いで頭が痛むのか
自分の頭を抑えながら
槇寿郎が杏寿郎の顔を見て言って来た

「どうもこうもありませんよ、父上。
父上は蟲毒によって操られておいで
だった様だ。記憶は…?」

その問に槇寿郎が首を振ると

「いや、無いが……俺は
お前に、一体何を言ったんだ?」

「俺の妃のひとりを寄こせと」



「それは……、真か?」



驚いた様子の槇寿郎に
傅いたままで義勇が答えた

「ええ。上王様。私もこの耳で
しかと…聞き届けておりましたので」

ドカッと玉座に座りなおすと
槇寿郎がその蟲毒の入った
ブドウ酒をまたぐいーっと飲みなおして

口の中に含んで咀嚼すると

ペッと床に小さな芋虫を3匹吐き出した

杏寿郎が義勇がまだ握ったままだった
剣を奪う様に取ると
そのままその床の上に蠢いている

小さな3匹の2センチにも満たない
芋虫をツンツンと義勇の剣の鞘先で突いた

「お前…、人の剣だと思って好き勝手するな」

「後で、武器庫から好きなのをくれてやる。
この剣は俺に寄こせ。俺のは気に入っている
こんなものを突きたくないからな…」

スルタン…なだけあって
そう言う所は王様らしい考え方だと
ある意味感心してしまいつつ

「しかし…、本来ならば妃は
議会で選出と決定をする物に
なっているはずだが?何故それを通さずに
勝手をしたりしたんだ?理由を話せ。
事の説明の次第では…」

槇寿郎の言葉に
杏寿郎が眉を上げた

「俺の説明次第では、
ご協力でも…して頂けるのですか?
どの道、議会に通せば通りましょう。
彼女は与壱の娘でありますよ?」

グイーーとブドウ酒を煽っていた
槇寿郎が口に付けていたブドウ酒の
瓶を放すと

「杏寿郎。でかしたな!
そうか。与壱のやつめ…ついに
娘を後宮に入れる事にしたか……ん?
杏寿郎、おかしくはないか?」


槇寿郎はある事に気が付いた




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