• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第35章 絶対君主の言いなり お相手:煉獄杏寿郎 R-15



ドキドキと自分の心臓が五月蠅い

冷や汗にも似た様な
嫌な汗がツゥっと頬を伝った

知りたいと言う気持ちと

知ってはいけないと言う気持ちが

自分の中でせめぎ合う

ざわざわと騒がしいのだ
それは…私の中に流れる

この小野寺の血が騒いでいる様な

そんな…気がする

知れと促されているのか

知るなと止められているのか…

父様は近付きすぎるなと

スルタンに

近付きすぎてはならないと…

そう言っていた 常に

それにさっきの胡蝶さんって言う人も

近付きすぎるなって……

「あの……、橘さん。
お尋ねしてもいいですか?」

「お茶でも…、用意しましょうか」

そう言って
橘が温かいお茶を用意してくれて

そのお茶を一口 コクリと飲んだ

ラベンダーとカモミールの
ブレンドティーだ…

「お心遣い……ありがとうございます。
ラベンダーもカモミールも……
それから微かに、柑橘の苦味を感じますね…
オレンジの皮も……入ってるんですね。
美味しいです……、このお茶」

みくりの言葉に
橘が目を丸くしていて

「みくり姫様は、確かな舌を
お持ちであられる様だ。ラベンダーが
強く出ているので、大概の人は
ラベンダーのお茶だと言いますよ?
それに、ほんの僅かにだけ…
配合されているオレンジの皮にも
お気付きになられるとは……
気持ちも、落ち着いたところで。
ご質問をお聞きしましょうか?」

「あの、……金色の目は珍しいのですか?」

「月の瞳……と、呼ばれている位には
数百年に一度と言われている
珍しい瞳の色ではありますが…、
その瞳を持つ女性が生まれるのは…」

「324年…に一度……ですか?」

「もう一杯如何です?」

そう橘が訪ねて来て
空になった茶器を手渡した

「だが、私が思いますに、
そちらについての蔵書は恐らく
貴方のご実家にあるでしょうね。
貴方のお家は、小野寺にありましょう?
いえ、あえてお呼びするのであれば。
草原の王の一族とでも、お呼びするのが
正しいのかも知れませんがね?」

橘の草原の王と言う言葉に
みくりが顔を曇らせる

「只の遊牧民です…私の家は」

「只の遊牧民……は
何故故に月の加護を受けるのか。
それは、一介の司書の
知識の範疇にはありませんよ。ですが…」





/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp