第35章 絶対君主の言いなり お相手:煉獄杏寿郎 R-15
今はいつものスルタン様ではなく
名前で呼ぶようににと促されてしまって
口付けの熱に頭が蕩けそうに
なりながらも
崩れそうになった身体を壁に預ける
「ふっ、んん゛……、はぁ、ん
杏寿…郎、……は、ぁん」
彼の手が私の背中を滑り降りて行って
そのまま両手でお尻を揉みしだかれる
指先がお尻と太ももの
境界線の際どい部分に食い込んで
ビクッと身体が跳ねて反応してしまう
「はぁ、んっ、やぅ…そこはッ…んんっ」
自分の吐く息が熱を帯びて行くのを
感じる……呼吸が上手くできずに
整える間もなくて 乱れて行く
それと同じくして
揉まれているお尻から伝わる刺激が
下腹部の辺りに響いて
ジンジンとした疼きを生んで行って
「今は…あまり時間がないからな……、
本来ならもっと、じっくりと…
君のその姿を堪能したい所だが…」
少し急くぞと声を掛けられて
その手が私のスカートに似せた
そのズボンをたくし上げて来て
ある程度までたくし上げると
スルスルと手を滑り込ませて来て
太ももをまさぐられると
指先にある物が触れたのを
確認している様だった
「ここだな?」
「ん、そうに…ありますが……んっ」
太ももをまさぐって居た右手で
素早くみくりがベルトで
太ももに固定していた
サイを杏寿郎が引き抜くと
そのまま右側の倉庫の柱に
ドスッと突き立てた
右手には手応えがあったので
結果を見るまでもないが
そのサイに貫かれて
あのいつもの蜘蛛が足をバタつかせていた
倉庫の外にあった
気配ももう ないか…
「いい加減に、この蜘蛛じゃない
方法はないのかと言いたくもなるな…
立てるか?みくり」
「いえ、立てません」
意外な返事が返って来て
杏寿郎は驚いてしまった
この毒蜘蛛を生け捕りにしていた
みくりが何故今更に
蜘蛛なんかに驚いたりするのかと
不思議そうな顔をして
杏寿郎がこちらを見て来て
「蜘蛛の所為か?」
「いえ、蜘蛛はどうでもいいですけど」
「なら、蜘蛛の所為でないのなら
何の所為だ……?」
プイっと視線をみくりが
杏寿郎から逸らせて
「知りませんよ、そんなの」
「怒ったのか?」
「別に怒って居ませんけど…」
「なら、いいか?」
腰に腕を回されて
お互いの腹部が当たる程に
身体を引き寄せられる