第8章 愛し合いっこ お相手:冨岡義勇
そっと彼が私のアソコに手を伸ばして来て
その入り口を指でなぞると
グチャと水音が部屋に響いたので
濡れてるのは自分でもわかってたけど
本当に濡れてたんだなぁと思ってしまって
「慣らさなくても、大丈夫そうか?」
「うん、大丈夫だと…思うから……来て?」
ズッ ズズズッ……
自分の中に義勇の熱いモノが押し入ってくる
それもゆっくり ゆっくりと
慣らしてないのに こんなにも自然に
身体が馴染んで 不思議と痛みも感じない
ピッタリと中まで
彼のモノと寄り添って行くみたい
とても 温かくて
心地いい
しばらく 繋がったままで
抱きしめ合ったままで
お互いの体が馴染んでいく感覚を味わう
「……不思議な感じ…がする」
快感や絶頂を貪りたいと思うような
情動を不思議と感じなくて
「みくり……」
ただ ゆっくりと 穏やかな
2人だけの時間に包まれていて
愛おしいと言う気持ちが 溢れて来て
心地いいと 感じてしまう
「義勇、好きっ、大好き……」
「俺もだ、みくり。大好きだ…」
ズンっと腰を打ち付けられて
それまでの穏やかな気分から
中から抜けて行くような 快感が走る
「あ、あ、っあぁあああっん!」
ギュッと義勇に指を絡め取られて握られて
そのまま腰を何度も打ち付けられる
ズチュ グチュ ズンッ ズン グチュ…
「はぁ、あっ、
義勇っ、義……勇…、気持ちいっ…よ」
「ああ、俺もだ。みくり…、気持ちいいっ…」
全部 全部 繋がってる所から
溶けて 混ざりあって
ひとつになって 行く……みたいな
そんな 感覚……
ああ そうか
好きな人と繋がれるって
ひとつになれるって
こんなにも 幸せな事だったんだなぁって