• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


朝食を済ませて

何をしたらいいのか分からず

控えている侍女に声を掛けてみた

「あの……スルタンからは
私に教育をしろとか……そんな
話しとかは…あったりは……」

要するに…私を
椿姫様の代行にするのはいいとして

私にそっちの教育を
昼間にしておきなさいとか

そんな命令を受けているのかと

そう尋ねてみると

「必要とあらば、道場を使ってもよいと…
仰せつかっておりますが。武芸の稽古
に励まれたいとのご意向でしたら、
好きに使ってもよいと……」

武芸の稽古に余念がないスルタンが
後宮と王宮の間に作った場所に
道場や弓道場 馬術の稽古に使う広い
運動場もあるそこは男子の立ち入りも
可能な場所で

自身が使用しない時は
王宮の護衛をしている武官が
鍛錬に励んだりするのに
解放してると聞いたことがある

そこ…使ってもいいって言われてもなぁ

気が引ける…よなぁ 正直……

でも…弓は……触りたいかも

ここに来てから半年

あれだけ毎日触っていた弓とは
無縁の生活をしている……

その庵に置かれたままになっていた
本が数冊あったので
その中の興味のある本を選んで

時間を潰していたら…

夕方になって

スルタンが今日の夕食は
皆と共に摂りたいと言う
お達しがあったそうで

その夕食の席に
私にも来るようにと
真っ赤なドレスが届いた

赤のドレス……は

「赤?……赤は着る事は出来ません…」

「いえ、これもスルタンのご意思ですので」

この国において赤は

王家だけが纏う事を許される

最高に高貴とされている
太陽の色だ……

それを……只の王妃代行に
纏わせようなんてとんでもないと


そう思いながらに……

赤のドレスに身を包んで

その場所へと向かうと

ある事に気が付いた

他の王妃達も皆 赤のドレスに
身を包んでいたから


ほっとみくりが胸を撫でおろしていると

ドンッと後ろから
自分に何かがぶつかって

いや 違うな
何かが私に引っ付いているのが

分かって 殺気が無かったから
全く反応できなかったと思って

自分の腰の辺りに
縋り付いて居るそれが
何なのかを確認しようとして

みくりが振り返ると

そこに居たのは…

朝に私が蜘蛛から助けた
白薔薇姫だった

凄い至近距離でお顔を拝見したけれど

……お人形の様に愛らしい
/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp