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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


物陰から3人の刺客が飛び出して来て
ローブをすっぽり被っているので
顔はうかがい知れないが

人を下がらせておいたお陰で
十分に動く事が出来たから
その場を収めるのに10分も
時間は掛からなかったが

縛り上げた刺客を
品定めをするかの様に
杏寿郎が見ていて

「この前の入れ替えで入ってきた
侍女達の中に刺客が混じっていたか」

「スルタン様はこの後宮の侍女
全員の顔を覚えておいでで?
あ、でも……私のこの地味な顔も
憶えておられたし……」

「この3人にも聞かねばならぬ事が
ごまんとあるが、……俺は先に
君からも話を聞きたい所だがな……。
どうして、隠していた?
そこまで腕が立つとは聞いて居なかったが?」

「いえ、その……
侍女の募集があった時に
護衛役の侍女の枠は、
すでに埋まっておりましたので」

この様な事態に備えて
それぞれの妻には護衛役の侍女を付けている

のだが……だ

この無能な侍女は

全く持って無能な事はなく……

むしろ有り余る程の才覚の全てを隠して

俺にも その事実を知られる事もなく

居たのだ 無能な侍女として

俺の 後宮に ずっと

「夜……に、君からの話はじっくりと
聞くとして…」

「え……。あのスルタン様?
今夜も私に…夜伽を命じられると?」

「うつけが。俺の昨日の言葉を
もう忘れたのか…?
俺からの寵愛を受けるのは
この国に貢献した者の娘だと。
君の家は代々に渡り、大いに王家に
貢献を果たしておきながら、女子が
生まれないのを理由に娘を後宮入り
させて来なかった家だからな……」

「そうでした……でしょうか?
私にはなんの事なのかさっぱり……でして」

自分に向けられている視線から
みくりが目を逸らせながら
そう答えた

「それに今回の件は、家が……ではなく、
みくり。君自身の功績であるが?
これで、しばらくは……毎夜君の庵に
俺は通う事になるが…?
ゆっくり聞きたい事もあるが、俺は
公務がある。……手伝ってくれるのだろう?」

手伝う……と言われて
一瞬何かわからなかったのだが

杏寿郎の手に長い柄のついた
柄杓があったので

汚れ払いの禊の儀式を

私に手伝えと言っている様だった


その手にあった柄杓に
みくりが手を伸ばすと

柄杓を両手の上に置かれて
その柄を握らされた


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