• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


この曜日のこの時間は…

ここに居るのは確定してはいるが…
事前にこの辺りは点検と
周囲の警戒はさせている

その状況下において
毒蜘蛛がここまで忍び込んでいた…と

「目的は…、暗殺にありましょう……ね。
そちらの毒蜘蛛はこの国には
生息していない種類の蜘蛛ですから。
血清もないでしょうし……?」

「みくり。君の見解は分かったし
この蜘蛛は確かに、国外から持ち込まれた
物で間違いはなさそうだ…が」

「では、今後の為にこの蜘蛛から
血清を作って置くのも悪くないですね」

「とりあえず……、今日の禊は中止だ
君は平気そうだが
他の妻達が怯えているからな」

「しかし……、水の日は一週間の
汚れを落とすと定められている日に
ありますよ?現に災いが起きているのならば
その穢れを落としておくべきなのでは?」

「なら……、他の妻達は下がらせよう……」

その言葉に他の妻達は
その場から下がって行くのを

確認すると

みくりが杏寿郎の身体に
しなだれかかった
そして杏寿郎の身体に自分の身を寄せると

「スルタン…様
(お持ちの武器は…その短剣一本で?)」

そう彼にしか聞こえない様に
言って来ると

「みくり、二人きり…になれたか……
(あそこに置いている服の所に
公務の時に身に着ける宝剣があるが…
あれは実用的ではないぞ?飾りだからな)」

自分の背中を撫でる
その逞しい手が滑って行く
その感覚にゾクゾクと背筋が震える

「支えが…必要か?」

「はい、申し訳……ありません……」

そう目を伏し目がちにしながらも
口元に手を当ててみくりがそう言えば

男を知らぬ 色気の欠片もない

娘だと 思っていたが……

演技…で 色気を醸し出せる物なのかと

ある意味感心してしまっていた

そのまま なだれ込む様にして

みくりを壁際に追いやると

その身体を返して
トンと背中を押した

その先には 先ほど彼が言っていた

脱ぎ捨てていた服と宝剣があり

みくりが地面からそれを拾い上げて

鞘から抜くと

中から 現れたのは…

飾りだと言う言葉の通りの……

キラキラと宝石が散りばめられた

透かし彫りの美しい 純金の

刀身が姿を現した



/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp