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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


この国の建国より以前より
煉獄の家に代々仕えており

建国後の領土の拡大と
内乱の鎮圧に貢献してきたのは…

「では……、問い方を変えた方が
良さそうか?この後宮の中で
最も俺からの寵愛を受けるべきは
誰なのかと…」

ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながら
杏寿郎はみくりの顔を見ていて

「しかし…、私は…
そのお言葉のお答えには
成り得ません…」

「それは、君のお父上である。
小野寺与壱もそう考えてだろうな。
俺からの申し出に応じる事は無かったからな」

ん?

スルタンからの直々の
申し出に
父が応じなかった…と言うと

それは…

「何の教育も施していない娘を
後宮へはやれないと……、
君の父上が、言っていたのだが?」

「でしたら、最初から私が
小野寺与壱の娘と知っておられて?」

知っていて知らないふりをされていた
のかとみくりが気を悪くして
不満を露わに訴えると

「はははははは。それは君の思い違いだ。
俺はそれを与壱に申し出たが、それを
理由に断られたと言ったまで。
俺には、与壱はわざと君を後宮入りから
遠ざける為にそうしていたのかと
思っていたが……どうだろうな?」

杏寿郎からの質問に対して
私が答えを持っているはずもなく

プイっと杏寿郎の
追及をして来るような視線から

自分の視線を逸らした時だった


ぐぅうううううっ と腹の虫が鳴った


「ぷっ。
それが……君の返事か?みくり」


そうだ 忘れてた

朝からの一連の一件で
食事は出されたには出されたが
到底喉を通る様な物ではなくて

そのまま手を付けずに居たから

気が抜けて…しまい
その場にへなへなと座り込んだ

「どうした?腹が減り過ぎたのか?
立てるか?こちらに来なさい…」

そう言って杏寿郎が
ベットの空いている部分を
ぽんぽんと手で叩いて

みくりにこちらに来るように促した

「さっきの果物の残りと、
パンならあるが?どうした?
腹が減っている…んだろう?」


欲しかったら ここに来いと

そうしないと食べ物は渡さないと


そうその笑顔が言っていた

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