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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第32章 地味な俺の地味じゃない彼女 村田さん


村田さんの髪の毛……
普段からサラサラとしてて
艶やかな黒髪をしてるけど

こうして 濡れている髪だと

更に艶やかさが増していて

凄い つやつやしてる…

触ってみたいと言う衝動に駆られて
そっとみくりがその髪に手を伸ばすと

「綺麗な…色、村田さんの髪。
艶やかで…、綺麗ですね。
烏の濡れ羽色……でしたっけ?」

そのツルツルとした
とても男の人の髪とは思えない様な

その髪の感触が気持ち良くて
自分の指でその感触を
確かめるようにして撫でていると

「あ~、ホラ、俺地味だからさ。
せめて髪ぐらいはね。と思ってさ」

「私、好きですよ?」

みくりの好きと言う言葉に
村田が目を見張って
驚きを隠せない様だった

「あ、ああ。髪の毛の事?
みくりにそう言って貰えたら嬉しい…よ」

すぐ目の前に
穏やかな笑顔を浮かべて
こちらに手を伸ばして来る
みくりの顔が見えて

そっとその手が俺の頬に触れる

まるで 
俺の顔の形を確かめるかの様にして

彼女の手が俺の頬に触れる

「違いますよ…、私が好きだって
言ってるのは、村田さんの顔の事ですよ」

「ええ?俺の顔はさ、地味だから
何の特徴もないしさ?もう普通じゃん?」

「自分でそう言わなくていいじゃないですか。
私は、村田さんの顔…が、好きだって
そう言ってるんですから……、素敵だって
そう思ってるんですよ。面倒見が良くて、
他の人の事放って置けない所とか」

クシャっと村田の手が
みくりの頭を撫でて来て

「そんな褒めても、何もないけど?」

「何も…なくないですよ、
私が村田さんを褒めたい…、
気分なんですから。村田さんが、
私の事とても大事にしてくれてるって
ちゃんと、分かってますから。
でも…、私はもっと、
村田さんの事知りたいんです」

そっと自分が畳の上に置いていた手に
彼が手を重ねて来て 
ギュッと手を握られる


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