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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第32章 地味な俺の地味じゃない彼女 村田さん



みくりが浴室の暖簾をくぐると
そこにはすでに村田の姿があって

「すいません。
お待たせしてしまって」

「ああ。大丈夫。
俺もさっき上がった所だから。
はい、これみくりの、
冷たいお茶ね。サービスだってさ」

「すいません。お茶頂きます」

そう言って差し出された
コップに入っていた冷茶を飲み干すと
温泉でぬくもった身体に
染みわたって行くみたいだった

「お茶……、美味しかったです」

「だよね?
俺、3杯も飲んじゃったよ。
あ。もっと飲みたい?
あっちにあるから、飲むんだったら
取って来ようか?ああ、お茶もだけど…、
髪…ちゃんと乾かさないと…ね?
俺、手伝うよ…。部屋…戻るでしょ?」

言葉数多くに
あれやこれやと
みくりの世話を焼いてくれて

やっぱり村田さんは優しいなぁって
しみじみと感じてしまっていて

村田さんのこう言う所が
好きだなぁってそう思って居た

「はい、お茶はもう大丈夫です。
お部屋……、戻りたいです」

「うん、じゃあ、そうしよう」

差し出された手を取って
また手を繋いで部屋まで戻ると

丁寧に髪の水分を
村田が拭き取ってくれて
その上いつも自分が使っている
椿油をみくりの髪につけてくれた

いいのかな…して貰っちゃって

「あの、村田さん。自分の髪位……
自分で乾かせます…よ?私…」

ちらっとみくりが村田の方を見ると

「いいの、いいの。
俺がそうしたいんだからさ。
綺麗な…髪…してる。みくりは
顔も可愛いし、綺麗だけど。
髪が凄い綺麗な子だなって
そう…、思ってたんだ。俺さ」

美髪で有名な村田さんに

髪の毛……褒められちゃった……

そんな風に思っててくれたんだ
村田さん 嬉しい…な

「ええっ?でも…髪なら…
よっぽど村田さんの方が綺麗ですよ?
村田さんの髪、
みんな綺麗だって…言ってるし」




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