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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第32章 地味な俺の地味じゃない彼女 村田さん


けど… こんな風に

その時が来るとかは… 俺だって
想像はしてなかった訳で

そうなりたいとは…思っては居たけど

今… この流れで
そうなっちゃっていいのかなとか

そんな事を 考えてしまっていて


その流れで 俺とそうなってしまって

彼女は 後悔するんじゃないかとか


そんな 心配をしてしまう


「みくり、いいの?
その、俺なんか……とで」

「村田さん。……私の事…、
ちゃんと、村田さんの…にして欲しいの。
……お願い…ッ、私。
村田さんじゃなきゃ、嫌だもん」


やっぱり 俺 カッコ悪いなって

自分が惚れてる 女の子に

ここまで言わせちゃうとか


やっぱり カッコ悪いなって


そう思いながら…も

俺の身体にすがりついて
離れそうにない
彼女の頭をよしよしと撫でると

じっとみくりの目が
俺の顔を見ていたから

言葉には しないままで

彼女の顔を見たままで頷いた


その俺を見た彼女が

凄く 凄く 嬉しそうな笑顔で
笑ってくれたから


自分の身体にすがりついてる
彼女の腕の上から
自分の腕を回してその身体を
ぎゅっと抱きしめて

そのまま 二人で宿に入った

受付で宿泊の手続きをしているのを
お茶を椅子で飲みながら
彼女が待っていて

受付をしてくれた
宿の従業員の人が
ちらっとみくりの方を見て

「あの、えらく別嬪さんのお嬢ちゃん。
兄ちゃんの女かい?
へぇ~。兄ちゃん……、アンタ。
顔は地味な感じだけど、やるねぇ~。
ああ、これ…餞別に取っときな」

と言われて部屋のカギと共に
ある物を村田の手に握らせてきた

何なんだろ?何か貰っちゃったけど…

これ……

村田が自分の手の中に握らされた
それが何かを確認すると

みくりには気付かれない様にして
自分のポケットの中に慌てて
それを突っこんだ


「ごめんごめん。みくり、待った?」

「え?別に……、そんなに」


「それじゃ、行こっか」

「うん」


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