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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第32章 地味な俺の地味じゃない彼女 村田さん


村田の身体に回していた
自分の腕に更に力を込めて
引き剝がそうとする村田に
みくりが抵抗する

「やだ、離れない……。
離れないもん、一緒がいい…の。
村田さんと、一緒がいい!」

はぁっと深いため息を村田がついて
ぽりぽりと自分の後頭部を掻いた


「…弱ったな。
あのねぇ、それ…。
わかってて言ってる?
自分が言っちゃってる言葉の意味、
ちゃんと分かってる?」


ちらっとみくりが
目線を上げると明らかに呆れて
困ったような顔をしている彼がいて

自分が感じている
気持ちをそのままに伝えてるのに

どうして そんな風にしか

目の前に居る 村田さんには

伝わらないのかって 
そう思えてしまって


困惑してしまう


私が わがままを言ってると
そんな風に彼は
捉えているのかも知れないけど


私が 一緒がいいって

村田さんと離れたくないって


そう思ってるのは 

単なる自分勝手なわがまま…なの?


一緒に…居たいって感じてるのは


私だけ…なの?


「わかってて、言ってたらダメなの?
いやだもん、こんなの。嫌だ!
村田さん、全然わかってくれないし。
冗談でも、からかってるのでもないのに」

「……みくり……、
冗談じゃないって言うんだったら。
本気って捉えられちゃうけど?」

「……冗談じゃ…、ないもん。
本気…なんだもん、違うもん」


そう言って不満そうに
怒ってるんだけど 多分

頬を膨らませて俺に抗議してくる

彼女のその仕草を見ていると


ああっ もう何 何なの?

可愛い過ぎじゃないのこれ?

なんの拷問?それともご褒美?


けど……これって 所謂…

いい……って事…だよ…な?

その…… 俺と そうなってもいいって


ゴクリ…と 思わず
固唾を飲んでしまった


いや…… その
俺と彼女はさ その

お付き合いしてる訳だし?

いつかはさ その そんな関係には

彼女となる時がさ 


来るとは…思っては 居たよ?


俺だって……
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