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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第32章 地味な俺の地味じゃない彼女 村田さん


「ん?酒は飲めないのか……?
それに…、
心ここに在らず……の様にもあるが…。
君は何か気掛かりでもあるのか?」

杏寿郎の差し出したお猪口を
みくりが両手で拒んだ

「すいません…、頂けないのです」

「少し…だけでも、
付き合って貰いたい所だが…」


『彼女はお酒は飲めませんよ。
炎柱…いや、煉獄様』


一人の男性隊士がそれを止めに入って来て

その男性隊士の顔を見て
自分の隣に座っていた彼女が
さっきまでの浮かない顔ではなく

明らかにその表情が彼を見て
変わったのが見て取れた

彼の顔に見覚えがあった
以前何度か任務を共にした記憶がある
薄っすらと…にしか記憶してないが

顔立ちはあまり印象には残っていないが
サラサラとした髪の輝きを記憶していた

誰だったか……彼は

杏寿郎が自分の記憶を思い返しつつ
目の前に居る彼に声を掛けた

「それは…、何故だ?…えっと……
君は確か……冨岡と同期だったか?」

「村田です。冨岡とは同期の。
彼女は未成年なので、酒は飲めませんよと
俺は言っただけです」

じっと村田の顔を杏寿郎が見ると
そのまま視線を降ろして
自分の手にあったお猪口の酒を飲み干した

「そうか……、
君はまだ酒の飲める年齢ではなかったか、
それは失礼をしてしまったな。
……村田と言ったか」

「俺は……、
村田ですが、何でしょう?」

視線だけ杏寿郎が
村田の方へ向けて来て


「…彼女は少々…、
君には余るようにあるが?」


恋人だとは言ってはいないが
この炎柱には俺と彼女の関係が

分かっている様で その上で

ちょっとばっかり 

言い方はやんわりとしてるけど


それあれですよね?

俺と彼女が
つり合い取れてないんじゃない?って

言われてるよね?真正面から…

それも思いっきり言われてるよね?これっ

不釣り合いだって……

ハッキリ 言われてる上に 


牽制されてる……よな?


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