第31章 年上の彼女の憂鬱 お相手:冨岡義勇
ジンジンと
熱を持って刺激を受けたいと
そう…感じてしまって居て
もじもじと落ち着かなくなって来てしまう
こんなの はしたないと
淑女としてあるまじき行為……
だと……思うと…
男性とお付き合いをした事は
何度かあったにはあったけど
こんな風に 感じたり
思ったり した事なんてなくて…
こんな自分…… 知らない……
「義勇…さんっ、
…私っ…、はぁ、ん、おかしくなって
しまってるのかも……?
しれません……ですのっ」
「俺も…、おかしくなりそうだが……、
どうしたら……いい?
俺に…どうされたい?
みくり…お前は…」
チゥっと私を落ち着かせて
安心させるかのようにして
そっと彼が目尻の辺りに口付けを落として来る
どうにか なってしまいそうなのに
どうされたい…だなんてっ……
「……んっ、どうか……、
お好きに……。義勇……さんっ、のっ
…あっ、お好きになさって?
……下さい…まし?」
「………本気でそれを、言っているのか?
それがどう言う意味か……、
分かってるのか?どうなってもいいと…、
言っている自覚があるのか?」
そう淡々としたいつも通りの
口調で聞かれてしまって
驚いてしまった
随分と
長い言葉も……話せるのだと……
「普段が……、
素直じゃないから……か?
こうする時は……、
素直過ぎる。だが……」
「で、でも…。義勇さん。私は…嘘は
言ってはおりません事でしてよ?」
「…だから、素直過ぎると言っている。
…はぁ、…あまり俺を煽るな…ッ。
可愛い……が、過ぎて…困る」
「か、かっ、可愛いっ?
……私が…ですの?」