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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第31章 年上の彼女の憂鬱  お相手:冨岡義勇



彼の…冨岡さんの

香りがする……

彼は男性の割に匂いが薄いが

こうして 触れる程の距離になると
少し甘さのある…彼の香りを感じる

いい匂い…と
そう感じてしまって
自分の鼻を彼に寄せてしまいたい

衝動を 抑えつける


「みくり…、会いた…かった」


そう 言われた言葉は

何の飾りもなくて 気取ってもおらず

包みも隠しもされていない
ありのままの 


本音…でしかなくて


先ほど重ねられた手に
少しばかり力を込められれば

チリチリと胸が焼けて行く様な
そんな感情を覚えてしまって


気の利いた 言葉は言えないと言う


彼の…

何とも彼らしい言葉なのだろうかと


その彼の言葉を
頭の中で反芻してみても

また チリチリと自分の胸が焦げる

焦燥感にもにた
そわそわとした落ち着かない

そんな この感情は……


彼を 欲しているのだろうか?

自分の思いに 体が焦げて行く様

離れていた分を埋めたいと

そう感じ止まない

そう感じて居ながらも


素直に…


会いたかったと言えない自分を


そっちのけにして


彼がくれた その言葉に

私が返せる言葉は……きっと


「私も…、お会いしたいと……
思っておりましたわ。冨岡さん」

そう冷静を装ってみくりが返すと
スッと彼が自分の身を寄せて来て


「会いたかった……、みくりに」


そうまた 言葉を重ねられてしまって


会いたい…… と


切にそう思ってくれていた

彼の気持ちが…伝わってくる

でも 少々…今夜の冨岡さんは

表現が素直過ぎてあられる…


どう返そうかと
みくりが返答を思案していると


そのままギュッと彼に
ぎこちなく抱きしめられて

あくまでそっと

それでいて身体を寄せ過ぎない様な
妙に遠慮しがちな彼からの抱擁を


そのまま受け入れる
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