第7章 もっと お相手:煉獄杏寿郎
会いたい なぁ……
杏寿郎さんが 戻ってきたら
ギュッと抱きしめてもらって
いっぱい 口付けしてもらって
頭も撫でてもらって
後は それから ……それから
ほんのつい6日前に
ここを立つ前にも
沢山 抱いてもらったはずなのに
何で たった6日なのに
こんなにも 抱いてもらいたいって
そう思ってしまうんだろう?
「杏寿郎さん、……会いたいよ、
帰って来て欲しいよ」
みくりがぎゅっと杏寿郎の布団を
抱きしめて布団を自分の足の間に挟み込んだ
布団に残っている
大好きな人の匂いを嗅ぎながら
ふと ある考えが頭を過った
このまま
ひとりでしてしまえば
いいんじゃないかって…
でもダメかな?
人の布団でそんな事したら……
怒られるかな?バレなかったら……大丈夫?
杏寿郎の匂いを感じたくて
布団に入ってはみたものの
どうにも したい気持ちになってしまって
うずうずとして
落ち着かない気分になって
仕方がなくなってしまった
ちょっとぐらい……と思いつつ
頭の中では 6日前の
彼との情事を思い返しつつ
右手の指を自分の唇に当てつつ
指の腹で圧を掛けて押す
彼の口付けを思い出す
杏寿郎の……口付け……
甘くて優しいけど
その内とても熱くて情熱的になる口付け
最後にしてもらってから
もう 6日も経ってるのか……
彼に対する 愛おしさと
淋しさが 募って行く
「はぁ、ん、……んっ、…ふ」
実際に彼に口付けされて
口を吸われたらこんな小さな声では
済まないのだが
みくりの口から小さな声が漏れる
みくりがそうしながらも
空いている手で
自分の胸を寝間着の上から揉んでみる
自分で自分の胸を揉みながらも
杏寿郎にそうされる時の事を
頭の中で思い返して……
彼の大きくて逞しい手で
少し荒々しく揉まれるのが
好きだったりもするし
「ん、あんっ、……杏寿…郎」
ちょっと痛いって言ったら
しゅんとする所もまた 可愛かったりする