第127章 8月15日のお話… お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
台風が過ぎた後に
会場の設営をしに行くから
それまでの時間はここで
一緒にゆっくりして過ごしたいと杏寿郎が言って来て
奏寿郎が泣くまでの時間…
杏寿郎とイチャイチャして過ごして
親子3人で川の字になってみたりして
センターラグの上でゴロゴロとして過ごして
「台風は来てるけど、
ここは平和だねぇ~」
「ああ、家族の時間だしな」
「でも、家族3人でしてるのって、
センターラグの上でゴロゴロしてるだけだよ?」
そう…ただ何もせずに…
家族3人で…センターラグの上で
ゴロゴロしてるだけ それだけなのだ
それだけなのに…何もしてないこの時間が
何て…平凡で…当たり前で
幸せなんだろうなって思うと
ぎゅううと胸が締め付けられて
目元が熱くなって来るのを感じる
この…平穏で平穏な時間が…
堪らなく 愛おしいと思うから
隣には…杏寿郎が居て
そして奏寿郎が居て
私が居る
これだけで…十分だなって
贅沢で…幸せだなって感じる
ゴロンとラグの上で回転して
身体をうつ伏せになる様にして
自分の腕で身体を支える様にすると
そっと…自分の手を伸ばして
奏寿郎の手をツンツンと突いた
きゅ…とその小さな手が
私の指を握って掴んでくれる
こっちがそうしてる反対側で
杏寿郎も同じ様にしていて
きゅ…と その小さな手が
杏寿郎の指を握って来る
「可愛らしい…もんだな…」
「うん、杏寿郎。
可愛いね、奏寿郎」
そのまま…コツン…と
こっちの額に杏寿郎が額を合わせて来て
お互いの額を合わせたままで
そのまま 視線を合わせて見つめ合う
どちらから…でも無くに
お互いの唇を合わせてキスをしていて
「んっ…、ん、んっ、杏寿郎…ッ」
「奥さん…、ありがとう」
そう唐突にお礼を杏寿郎が
キスの合間に言って来て
「ありがとうって?何のお礼?」
「奥さんが、
奏寿郎を生んでくれた事へお礼だが?」
「産ませてくれたのは、杏寿郎でしょ?」
「いや…まぁ、それは…そうなんだが。
ずっと…子供は早めにって思ってたからな。
それに…、奥さんがいいと言ってくれるなら。
1人だけと言わずに、2人でも3人でも
…4人だって…良いんだぞ?俺はそれでも」
どこまでが冗談なのか分からないけど
杏寿郎がハハハハッと声を出して笑う