第126章 ついに来た8月…~産褥期・入院中編~お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「あ、ああ、本当に…良かった。
自分が…こんな風に…
父親になる日を迎える事が出来たのも…、
みくりのお陰なので。感謝してる」
「そうか、だが…大変なのも
楽しくなるのも…、これからだからな」
「そうですよ、杏寿郎。
生まれてからなら、幾らでも
貴女にも出来る事がありますしね」
奥さんがここに居ないのを良い事に
子育てに…俺も協力しなさいと
自分の両親から釘を刺されてしまったが
奥さんが冷たいほうじ茶を持って戻って来て
「すいません、お身体も
まだお疲れでしょうのに…。
ああ、そうでした…、これを…奏寿郎君に」
そう言って可愛らしい包装紙で
ラッピングされた大きめの箱が入った
紙袋をこちらにお祝いだと手渡して来て
瑠火からその紙袋を受け取った
「すいません、ありがとうございます」
「みくり~?ごめ~ん、
遅くなっちゃった~。もう、すっごい渋滞ッ」
奥さんの両親もそのタイミングで登場して
奥さんが何とも言えない顔をして
自分の母親の方を見ていて
「お父さん、来てくれてありがとう。
ここまで、渋滞…だったんでしょ?
待ってて、お父さんの分も冷たいお茶
あっちで汲んで来るから、座てて」
「うん、じゃあ…お言葉甘えて
そうさせて貰うよ。ありがとう、
みくりちゃん。それに…
奏寿郎くんとは、初めまして…だね…」
奥さんと奥さんのお父さんとの関係も
いい感じ…の…親子関係になっている様で
傍から見れば奥さんと奥さんの
お父さんとの血縁関係が無いなんて
誰も気がつきはしないだろうな
「わぁ~、凄いねぇ。
奏寿郎くん、杏寿郎くんにそっくりぃ。
奏ちゃん、おばーば…でちゅよ~」
「はい、お母さんお茶。
そうだよ、親子なんだから
そっくりに決まってるでしょっ」
自分の母親がいつも通り過ぎて
ついつい奥さんもいつも通りになって居て
うちの両親が…噴出して居たのだが
その時の奥さんのしまったって顔を見て
俺が一番 大きな音を出して
噴出してしまったのは言うまでも無く
奥さんのこの性格は
このお母さん譲りだとは思ってるんだが
その後も奥さんのお母さんが
一人でずっと喋ってて
その他の3人が相槌を打つ様な
そんな感じ…で時間が過ぎて
この後は…双方の両親でお祝いの
お食事会を三鷹屋さんですると言って
嵐の様に…去って行ってしまった