第126章 ついに来た8月…~産褥期・入院中編~お相手:煉獄杏寿郎現パロ
特に時間が過ぎてますよとかって
看護師さんが声を掛けて来る訳でも
見守りをする訳でもないから
時間過ぎてても…何も言われ無さそうだけど
そんな事を考えていると
奏寿郎が泣き始めたので
そろそろそんな時間だなと思いつつ
授乳室へと奏寿郎を連れて移動して
授乳をして部屋に戻って来て
デイルームで成瀬さんから
貰った母乳を出やすくする
ハーブティーのお湯を汲みに行って
ハーブティーを飲んでゆっくりしていると
杏寿郎からもうちょっとしたら
そっちに着くからとLINEが来ていて
待ってるね~と返事を返して置いた
うちの両親からは
ちょっと渋滞に巻き込まれたから
遅れそうだと連絡が来ていて
そうか…丁度…お盆の時期だから
世の中の帰省のラッシュに
うちの両親は巻き込まれた様だった
「そろそろ、デイルームに移動しとこっと」
杏寿郎にはデイルームで
面会だからと言ってあるので
先にデイルームのカラコロと
奏寿郎のベッドを押して移動していると
廊下の向こう側から
杏寿郎とご両親の姿が見えて
「みくりさん、
出産のご報告を頂きまして、
奏寿郎のお顔を見せて貰いに来ました。
ごめんなさいね、お産の後で
大変な時期なのにお邪魔をさせて貰って」
「みくりさん、お疲れ様だったな」
「すいません、お義父さん、お義母さん。
ここまで足を運んで下さいまして。
ありがとうございます。
お陰様で、私も奏寿郎も機嫌よく
元気にこちらで過ごさせて貰って居りまして。
出産の時には、杏寿郎さんには…
支えて頂きましたので心強かったです」
そんな感じに余所行きの対応をしてる
余所行きの奥さんを…見ながら
杏寿郎が吹き出しそうになっていると
「あ、杏寿郎さん、奏寿郎くんを
少し、お願いしても良いですか?
ここにある…物で申し訳ないのですが、
コーヒー、紅茶…ほうじ茶……
冷たい麦茶も…ありますので…何か。
道中もお暑かったでしょうし、
冷たいお飲み物でも…。
うちの両親は、渋滞に巻き込まれている様で
こちらに到着するのは少し遅れそうだと
先程、連絡の方を受けましたので…」
こいつは誰だと…言いたくなる様な
余所行きのお上品な奥さんを見ながら
奥さんが飲み物を用意している間
奏寿郎を抱いて両親に見て貰っていたのだが
「杏寿郎、良かったな」
そう槇寿郎が言って来て