第126章 ついに来た8月…~産褥期・入院中編~お相手:煉獄杏寿郎現パロ
奏寿郎が泣き出したので
多分時間的にもお腹が空いたのだろうから
赤ちゃんが泣いたら その決めてある
授乳の時間じゃなくても 授乳室で
母乳をあげる練習をしていいと言われてたので
奏寿郎をベッドに乗せて
カラコロとそのベッドを押しながら
ナースステーションと新生児室と
隣接している授乳室に移動して
教えて貰った通りに
オムツをまず交換して
体重を測ってメモをして置いて
授乳室で泣いてる奏寿郎に
お腹が空いてるのにごめんねと思いながら
壁に描いてあるイラストの手順で
母乳を出やすくするマッサージをして
清浄綿でおっぱいの先を消毒して
奏寿郎の口元に持って行くと
吸ってくれてるって感じはするんだけど…
多分…まだ…おっぱいが張る感じもしないし
吸っても出てないんだろうなぁと思いつつ
吸っても出ないおっぱいを
吸わせてごめんねと…思いながら
でも…こうやって
赤ちゃんに吸って貰わないと
母乳は出ない様になっているらしいので
右側のおっぱいを5分…
それから同じ様に左側のおっぱいも5分
申し訳ない気持ちになりながら奏寿郎に吸わせて
自分でも…出てないって分かってるから
すでに…心が居れそうな気分になりながら
増えてないとわかりつつも
おっぱいを左右吸わせ終わった後の体重を
1gでも…増えていて欲しいと願いつつ
「……ですよねぇ…、差、0g…」
その時間と差をノートに記入して
ナースステーションの看護師さんに
ミルクをお願いしますと声を掛けて
お腹が空いてるのか…凄い勢いで
哺乳瓶のミルクを飲んでいる奏寿郎を
ほんわかした気分で眺めていたのだが
「ネットで…探してみようかな?
母乳が出やすくなる…何か…無いかな?」
インターネットの検索欄に
母乳とキーワードを入れると
検索欄の予測の所に
母乳 いつから出ると…言うのが出て来て
これだッこれが知りたいと
そのムーニーのHPを開いたのだが
やっぱり…今日はまだ…出ないらしい
明日明後日ぐらいから
赤ちゃんに沢山吸わせると出るみたいで
母乳で育てたいって考えてるなら
何回でも吸わせた方が良いから
授乳の時間に拘らなくても
お部屋でも咥えさせても良いよ~と
哺乳瓶を返しに行った時に
看護師さんが言ってくれたのだが
「いっ…いえ、まだ…新米なので…
しばらくは…こっちで…します…ッ」