第126章 ついに来た8月…~産褥期・入院中編~お相手:煉獄杏寿郎現パロ
確か さっきの説明で看護師さんが
抱っこする時はこのベッドの
頭の方にあるこの機械のスイッチを
OFFにして欲しいって言ってたな
この機械で赤ちゃんが呼吸してるのを
ナースステーションから見てくれてるらしい
つんつんとベッドの上の
奏寿郎の小さい手と指先でつつくと
きゅ…とその小さな手が
私がつんつんとした指を握って来て
「へへ、赤ちゃん…可愛い…。
奏寿郎くんは、可愛いですねぇ~。
抱っこする時は、スイッチをOFFにして
奏寿郎くーん、抱っこしますよ~」
確か赤ちゃんにこれから
抱っこするよって声を掛けてから
赤ちゃんの背中に両手を入れて
身体を支える方の腕を
赤ちゃんの頭の下に入れると…
さっき教えて貰った通りに
抱っこの仕方を思い出しながら
さっきデイルームでぱぱっと抱いちゃったけど
変に抱っこするって意識したら
ギクシャクしてしまうな…
片方の腕の肘に辺りで
赤ちゃんの頭と首を支えて
持ち上げながら反対側の手でお尻を支える
後はそのまま自分の身体に引き寄せて
両腕でしっかりと支えれば完成だ
初めての子供なのだから
何もかもが初めての経験で
生まれたばかりの赤ちゃんはふにゃふにゃで
小さいしとっても頼りない感じがして
その扱いもどうしても恐々になってしまう
赤ちゃんが使ってるオムツは
新生児用の小さいやつで
入院中はオムツもおしりふきも使い放題らしい
「確か…おしっこが出てたら
オムツに緑のラインが出るって言ってた」
こそ――っとその辺りを
着ている肌着の様な産着を捲って見ると
おしっこをしている感じだったので
さっきの初回の授乳の時に教えて貰った通りに
ひとりで…初めての…オムツのお世話をしたのだが
「……結構、
時間が掛かっちゃったかも…。
家に…帰ったら、ひとりでするんだし。
してる内に…慣れて…来るよね?」
こっちもおっかなびっくりするから
向こうもおっかなびっくりしただろうな…
まだ…昨日出産した所なんだから
私も…ママ1日目なんだもんな…
小さい赤ちゃんのお世話なんてした事ないし
出来なくて当然と言えば当然だし…
奏寿郎のママは自分なのだから
自分が奏寿郎のお世話をするんだから
慣れて上達するより他にない…な…
看護師さんが次は13時に来てねって
そう言っていたから
お昼ご飯を食べてゆっくりしていると