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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第125章 ついに来た8月…~分娩第2~3期編~お相手:煉獄杏寿郎現パロ



身体中に大火傷を負って…

意識が朦朧としてる時に…

私に…… 回復の呼吸をする様にって

呼び掛けてくれてた…声を…思い出して

あの時の…彼の姿に

涙で滲んだ視界に移る…杏寿郎の姿が重なる

「奥さんっ!しっかりしろ」

その杏寿郎の声にハッと我に戻って

「杏寿郎?」

我に返った瞬間にまた痛みのピークがやって来て

この子宮口が全開大になった頃は…
常に痛いんじゃないかって位の
陣痛と陣痛の間隔が1分とかで
痛みの持続する時間の方が…長くなるから

「んぅうう゛ううぅ、…ンッ」

いきんで良いと言われるまでが
強い痛みを感じてるのにいきめない辛さの
方が…痛みとかよりも強い感じがする

「まだ…ダメッ、まだ…我慢してッ。
近藤さん、鏡…ある?
鏡、持って来てくれる?」

そう言って…先生が
手鏡を持って来てと看護師さんに言って
隣の部屋から看護師さんが
手鏡を持って…戻って来て

「先生、鏡…持ってきました…」

「うん、ありがとう。
鏡、そこ…置いといて。
今…赤ちゃん大分…降りて来てるから。
赤ちゃんの頭…ちょっと見えて来てるからね。
次…大きな陣痛の波来たら生まれるからね?
いい?次の波が来たら、顎引いて
自分のおへそを見る感じにいきんで良いから」

ベッドの手元にある
いきむ時に掴む黒いグリップを握って
陣痛の波に合わせて来る
いきみたい感覚に合わせて
言われた通りに顎を引いて
自分のおへそを見るように
上半身を丸めながらお腹に力を入れる

「んぅうう゛うぅ…ンっ!!」

「そうそう、はい、いきむの止めて…
次の波来たらもう一回ね――!!
すぐ、次くるよぉお、はい!
そう、もっともっとその調子ぃ!!」

陣痛の波に合わせて
その痛みに乗せる様にいきむと
陣痛の波が引く時には力を抜いて
次の陣痛の痛みの波に合わせるように指示される

「んん゛んんっ…うううっん!!!」

「はい、止めてッ」

「暑いいいっ」

その真っ赤に紅潮した顔を
濡らしたタオルで拭って
合間にストローキャップでスポドリを飲んで
水分補給をするのを手伝って

「……煉獄さんっ、これ…見える?
赤ちゃん…の頭…、見えて来てるから」

さっきの手鏡で
赤ちゃんの頭を見せてくれて

その赤ちゃんの髪の毛が…
杏寿郎の髪の毛の色と…同じ色してて

「あははは、見て、一緒だよ?」

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