第124章 ついに来た8月… ~本陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
ここの産婦人科で出されている
おやつは調理師さんのお手製らしく
3食の食事だけでなくて
手作りのおやつが付くらしい
今日のおやつは
わらび餅と羊羹と
冷たいほうじ茶…だったのだが
「杏寿郎…、わらび餅あげるから、食べて~」
奥さんが俺にわらび餅を食べていいと
そう言って来て俺はわらび餅を貰って
奥さんが羊羹を頬張ってる所に
ふらふらと先生がこちらの様子を見に来て
「うちの病院の食事と、おやつも、
美味しいでしょ?今まで妊娠中に
体重制限頑張った、ご褒美ね。
これ位まで進んでたら、
痛みで、食べれない人多いけど。
その感じだと、まだまだ大丈夫そうだねぇ。
それ食べてから、内診しよっかな」
そう言われて…羊羹を食べた後に
内診して貰ったんだけど…
陣痛の間隔が4分位になってて
子宮口の7センチまで開いて来てるらしく
内診して貰ってる間にも
痛みの波が来てた様で
「声出して唸っちゃ…ダメね。
ふぅ――て息吐いて伸ばして…。
身体の力抜いて。
今、いきむと、開くまでに
時間掛かっちゃうよ?しんどい時間が
お母さんも赤ちゃんも長くなるからね」
身体の力を…抜いて…楽にして
痛みから…逃れる感じ…に……
あ…そうだ… 回復の呼吸…
全身の筋肉に酸素を行き渡らせる感じ…
力を抜いて…体力を温存する…呼吸…
「煉獄さん…凄い…呼吸法上手くない?
お産、初めてだよね?そうそう…その感じ。
……まだ…リラックスね…、良い感じ」
今度は5時ごろに見に来るからと言って
先生はまた内診だけして去ろうとしていて
「それまでに…破水したら呼んでねぇ~。
破水したら、一気に痛みも強くなるし、
お産がスムーズに進むからね~」
恐ろしい…事を…聞いてしまった…
まだ…痛くなるって事…??
「え…でも…ッ、今の感じでも
腰の骨…が、折れそう…な感じですよ?」
ははははと先生が
みくりの言葉を聞いて笑っていて
「大丈夫大丈夫、その頃になって来てら、
腰の骨が、折れそうなんてレベルじゃなくて
腰の骨が砕ける~~!!って叫ぶ人居るから」
怖い怖い…この先生
笑顔で怖い事…言って来るし…ッ
腰の骨…今でも折れそうなのに
腰の骨が…砕ける…くらいの…痛みって事??
「まぁそれぐらいにならないと、
赤ちゃんも生まれて来ないからねぇ~」