第124章 ついに来た8月… ~本陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
言われていた…尾骨の辺りの…
痛みを…感じるようになって来て
「……ぅ…、ぅ……ん…」
声が…出てしまう感じに…痛いし…
空調が…効いてるのに…汗が浮かんでくる
「奥さん、これ…で、顔拭くか?」
「濡らした…タオル…、ありがと…」
持って来て居たフェイスタオルを
杏寿郎が水で濡らして絞ってくれた様で
顔に浮かんでいた汗を拭いて
それから身体の方も…ボタンを開いて拭いて
濡らしたタオルを
アクティブチェアの顔を置く所に置いて
その上に自分の顔を押し付けながら
痛みの波に合わせてフゥーーーと息を吐く
「杏寿郎…、腰…お尻の上の
とこ…の辺り、手で押して欲しい…かも…」
椅子に座ってるから
こっちが押せるのは仙骨の辺りだが
「この辺り…で良いのか?奥さん」
「んんっ、そこそこ、
そこ…ギュウウウてして欲しい。
今は大丈夫、次に波が来た時…」
そう言いながら汗も大分かいてるから
喉も乾くらしくて
チューチューとストローキャップで
陣痛の合間にスポーツドリンクを飲んでいて
「大分…、強くなって来てそうね。
そろそろ、1回…機械つけてみて
先生に内診して貰いましょうか…」
「あ、その前に…おトイレ…いいですか?」
「どっち?陣痛痛みと、
赤ちゃんが下がって刺激してて
尿意とか便意を感じる事もあるから
行っても出ないかも知れないけど。
おトイレでちょっといきんだぐらいじゃ
赤ちゃん出たりしないから大丈夫よ?」
のそのそと…すり足の様な歩行で
ゾンビの様な歩き方をしながら
LDRの中にあるトイレまで行くと…
心配だったのでトイレの前まで
付き添っては来たのだが
長い事籠ったままで出て来ないので
ノックして声を掛けようかと思った頃に
中から奥さんがゾンビの様な
動きをしながら出て来て
「おしっこ…しか…出なかった…」
看護師さんが便意を感じても
出ないかも知れないと言ってたけど
それは本当だった…
出そうな感じしたけど…
殆ど…何も…出なかった…な
コンコンとLDRのドアがノックされて
「すいませーん、
15時のおやつをお持ちしました」
奥さんは…動けそうにないので
持って来て貰ったトレーを預かって
奥さんの所まで持って行くと
「奥さん、おやつの時間だそうだ。
どうだ?食べれそうか?わらび餅」
「わらび餅ぃ?」
「お手製よ?」