第124章 ついに来た8月… ~本陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
そう感じてたとしても
お腹の中にいる赤ちゃんには
それを外に言えないし
伝えようも無いんだから…
「要くん…も…、頑張ってる…んだ…。
私も…頑張らなくっちゃ…だね…ぇ…」
ぎゅうううっと子宮が収縮する波が
そんな話をしてる時にも来たけど
よしよしとガチガチになって
硬くなってるお腹をナデナデと
みくりが撫でていて
「赤ちゃん…って、小さいのに偉いねぇ…。
沢山…、頑張って…生まれて来るんだね…」
自分が赤ちゃんの時に
生まれた来た時の記憶なんて無いけど
そんな風にして…生まれた来たのかなって
そんな事を…考えたりしてると…
痛みは確かに痛くて…腰の骨盤が
グイグイと押されてるのを感じるけど…
この痛みとかも全部…
赤ちゃんと一緒に感じてるだって
そんな風に陣痛を捉える事が出来て
「その波に合わせていきみたいって
感じが出てきたら、教えて貰えますか?
その感じが出てきたら、子宮口も開いて来て
一番…陣痛の時間の中でしんどい時になるんで」
7~8センチほど子宮口が開くと
今よりも痛みが酷くなって来て
赤ちゃんの頭が尾てい骨の神経を
圧迫して来るからいきみたくなるらしい
まだ出口が開ききってないのに
この段階でいきんでしまうと
中が裂けて傷つけてしまったり
赤ちゃんも出られないのに…
いきむと押し出す力が掛かるから
赤ちゃんもしんどくなっちゃうからねと
「そこで…、パパの出番ね。
あそこの畳の所の箱の中に
テニスボールあるから陣痛の波が来たら
お尻の辺りに当てて押してあげてね」
「それって…、今の、ある…仙骨の下の
尾骨の間辺りの痛みが…そこまで
降りてきたら…そうなるって事…ですか?」
「そうそう、そうなるとすごく痛くなるから
どうしても、身体に力が入っちゃうからね。
尾骨の辺りが痛くなるから、赤ちゃんの頭が
神経を押して来るから、どうしても痛むの」
痛みが強くなるから
自然に身体に力が入るから
どうしてもいきんでしまうと…
そんな事を…聞いたのが
午後の1時40分位の話で
そうなって来たら痛み方が違ってくるからと
コツは…息を止めてしまわないで
吐く事だと言われたので
ゆっくりと吐くのを意識してと言われたが
それが辛いなら強く短く吐いてと言われた
午後の3時になる頃には…
痛みの位置が…大分…更に下がって来て