第124章 ついに来た8月… ~本陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
その後もゆっくり休憩してから
シャワーもゆっくりと浴びて
とは言っても身重な身体だし
間欠的な痛みもあるので
素早い行動なんて…出来ないのだけども…
ゆっくりと写真撮影会をしたりして
それから…陣痛の合間を縫うようにして
廊下の手すりを頼りにしながら
特別室からLDRまで移動して
置いてあるアクティブチェアに座って
陣痛の波に合わせて来る
腰の痛みを逃す様にしてゆらゆらと揺られる
「奥さん、どうだ…?その椅子…」
「椅子…は…ベッドにそのまま
横になって、寝てるよりは…いい…かな」
間隔は…ずっと…5分位…だけど…
骨盤の辺りをグイグイと中から押されて
骨が軋む様な痛みが…出て来る様になってて
「ああ、煉獄さん…。その顔だと大分、
午前中より、…痛み強くなってそうね。
一回、機械付けて、陣痛の間隔と強さ測りますね」
今座っている椅子から
ベッドに上がって欲しいと言われて
お腹にゲルを塗った電極を2つ
ベルトで固定して表示されている
陣痛の強さと持続時間の波形を
紙にプリントアウトして
最初に測った時の用紙と
今測った時の用紙を見せてくれて
折れ線グラフの様な線が
大きく…線が振れる幅と
振れている時間が長くなってるのが
その波形の見方も分からない素人が
パッと見ても分る位にはなっているから
「煉獄さん、どう?
お腹と腰の痛み…下がって来てる感じする?
今ね…お腹の中で赤ちゃんも…
生まれて来る為にね…ゆっくりと
下に下にって降りて来てるからね…?
今…痛い場所…に赤ちゃんが居るって
そう思ってくれたらいいからね…。
今の時間が…長くてしんどいけど…。
赤ちゃんも一緒にパパとママに
会いたいって、頑張ってるからね」
「…………はい、…痛い場所…は
大分…下に来てる…感じが…します…ッ」
その看護師さんは…
朝の看護師さんとも昼の看護師さんとも
違う別の看護師さんだったんだけど
その看護師さんの言ってくれた言葉で
痛いばっかりって思ってた陣痛が…
自分だけが痛い思いしてるんじゃなくて
要くんも一緒に…私と杏寿郎に
会いに来てくれる為に頑張ってるんだって
そんな風に考えられる様に…なって…
そう言う風に言われたら…
確かに…自分が居る
子宮ってお部屋がずっと
全身を締め付けてるんだから…
赤ちゃんだって…痛いとか苦しいとかって…