第124章 ついに来た8月… ~本陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
個人の産婦人科だから
同じ日にお産がこんな風に
集中するのは珍しいと看護師さんも言っていて
広いLDRには
分娩台になるベットと
ちょっとしたソフトな畳の小上がりと
陣痛を逃す時に使う
ピンク色のちょっと変わった形の
アクティブチェアと言う椅子があって
ゆらゆらと揺れる
突っ伏した姿勢で座れる
ロッキングチェアになっていて
陣痛の痛みを逃すのに使う椅子と
あの300gのハンバーグの友達が言ってたけど
楽な姿勢が取れるのと
骨盤が垂直になるから
赤ちゃんが降りて来るのを助ける効果があると
そんな風に言われている椅子で
大体どこのLDRにもあるらしい
LDRと言うのは
赤ちゃんを産む為の部屋
所謂分娩室とは違って居て
いよいよ生まれるって言う
陣痛がピークになってる時期に
自分の病室から分娩室まで歩いて移動して
よいっしょって分娩台にのぼらなくても
陣痛から分娩その後の休憩の時間まで
1つのお部屋で移動しなくても出来る部屋が
Labor(陣痛)Delivery(分娩)
Recovery(回復)のそれぞれの
頭文字をとってLDRと呼ばれているのだそうだ
今はLDRを備えている所が殆どらしいけど
改装をしたばかりなだけあって
フローリングの床の
一見すると大きめのエステの施術室の様な
そんな感じのお部屋で
「凄いっ、綺麗なお部屋…ッ」
「そうでしょ?まだ新しいから
ここも綺麗だけど、個室も綺麗よ~
まだ慌てて、着替えなくていいから。
とりあえず、お腹に機械付けて、
陣痛の間隔測定して、先生に、
子宮口の開き具合内診して貰いますね」
とりあえず分娩の時の
病衣に着替えるのは今は早いから
今の服装のままで下だけ内診の時みたいに脱いで
ベッドで横になって欲しいと言われて
内診をして貰う用意をして
お腹を出して陣痛の間隔と強さを測る機械
電極みたいなパットにゼリーを塗ったのを
2つ…お腹に乗せられてベルトで固定されると
ドッドッドッドッと
かなりせわしないリズムの音が聞こえて来て
その電極みたいなのが
モニターに繋がっているのを
機械を付けてくれた看護師さんが見てと言って来て
「今…来てる?痛み…」
「あ、はい、今…来てます…」
「ここが、強さのレベルみたいなのがね
波形で折れ線みたいなので見れるところ。
この音が、赤ちゃんの心臓の音ね」