第123章 ついに来た8月… ~前駆陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「実際に大潮の日とか、
満月の日はお産が多いらしいけどねぇ。
でも、それ以外の日にも赤ちゃんが
生まれてるから、どうなんだろうね?」
「それを言うなら、子供を産むのは
鼻からスイカが出る様な痛み…
らしいが、実際はどうなんだろうな?」
「どう頑張っても、出なくない?
鼻からスイカは出ないと思うけどね。
赤ちゃんはそこから出る様に
身体が出来てるんだから。
後期のマザークラスで
助産師さんが言ってたけど、
赤ちゃん…って上手に回転しながら
生まれて来るらしいよ?」
みくりが風呂場の
曇った鏡に 縦の楕円を描いて
「これが…産道の出口ね、そのまま
出ようとすると…肩が邪魔になるから
こうやって、この形の出口から
肩が出る様に頭が出たら回転して
横向きになりながら出て来るんだってさ。
赤ちゃんがちゃんとそうやって
回転してくれないと、肩で
引っ掛かって、産まれて来れないから
お産は、お母さんと赤ちゃんの
共同作業なんだよ~って言ってたよ」
「そうなんだな…、
その回転するのが上手く行かない時とか
やっぱりあったりするのか?」
「あるらしいよ?別に
珍しくもにないよ~って。
赤ちゃんが張り切っちゃって、
ちょっとうっかりしてたんだよって。
あそこのお産でも、割とありますってさ」
そんな軽いノリ…で奥さんは言ってるが
その回転するのが上手く行かないと
産まれない…よな?
「でも…、赤ちゃんの回転が
上手に出来ないと、お産が進まなくなって
陣痛が弱くなったりするから、
その時はあっちが、状況に合わせて
処置をさせて貰いますだってさ」
お産の時に赤ちゃんが回転するのを
回旋と言うらしいが回旋異常の
割合は…12人に1人程度で
回旋異常になった場合は3人に1人程度は
緊急の帝王切開に切り替える場合もあるらしい
「でも…、出来るなら…
一番自分にも赤ちゃんにも自然な形で
産みたいし、産んであげたいし。
産まれて来て欲しいって思うもんね」
「ああ、そうだな…。
その為にも…あっちこっちで
安産祈願したり、お守りも買ったりしたしな。
奥さんも要も無事で、元気に
産まれて来てくれたら…それでいい」
「うん、そうだね…。
それは…それが一番だよ…」
お風呂から上がって
杏寿郎が髪の毛を乾かして貰って
センターラグの上で
杏寿郎の身体にもたれ掛って寛ぐ