第123章 ついに来た8月… ~前駆陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「臨月になったら…なるって言う、
前駆陣痛ってやつか?」
前駆陣痛…と言うのは…
陣痛のリハーサルみたいな物だけど
この前駆陣痛と言うのも…
全く経験する事無く出産を迎える人も居れば
1回だけの場合や 私みたいに…
何度も…経験するような場合もあるらしい
「前駆陣痛は…痛みの間隔とか
持続時間もバラバラで、
時間が規則的になって来るなら…
本陣痛…みたいだけどね…」
「とりあえず、お産の流れでも
一緒に本でおさらいしとくか?」
今日の健診でも数日中かもって
言われていたから
いざ陣痛が来ても慌てなくていい様に
一緒に杏寿郎が前の妊娠騒ぎの時に
買ってくれた本で妊娠の経過について
一緒におさらいをする事にして
出産にかかる時間を見ると
初めてお産の場合は10~12時間
第一期と呼ばれる 子宮口が開くまでの
その時間に掛かるらしく…
お産に掛かる所要時間の大半がこの
第一期と呼ばれる時間なのだが
今からお産が始まりますよって言うのが
陣痛の間隔が10分間隔になってから
そうなる前から既に不規則な
子宮の収縮は始まっているから
痛いって感じてる時間はもっと長い訳で
10分間隔になる頃は
まだ痛みの程度も大したことなくて
妊婦さんにも余裕がある頃なので
食事をしたり睡眠をとったり
お産に向けて体力を温存すると良いらしい
「食事は摂れても、寝るのは厳しくないか?
奥さん、早めに…風呂に入って…休むか?」
「でも…もう、お腹…張ってないよ?」
「明日は…昼寝をしたりして、
ゆっくり体力を温存するのも良いかもな」
「でも、歩いた方が、赤ちゃんが
産道の方に降りて来て
お産がスムーズに進むらしいよ?」
本を読んでいても
お産は長時間だから休んで
体力を温存して置けともあるし
歩いて身体を動かせば
お産が早く進むとも書いてあるし…
「階段の上り下りとか、
スクワットすると…いいみたい…。
でも…これは、お産が進まなくて
陣痛が強くならない時にするみたい」
そんな話をしてる間に
お湯張りが完了したので
一緒にお風呂に入って
お互いの髪の毛と身体を洗い合いっこをして
一緒にこじんまりとした湯船に浸かる
お風呂場の窓を開け放っているから
空には月が浮かんでいるのが見える
「どっかで聞いたが、
潮の満ち引きと…お産って
関係があるとかって言うよな…」