第123章 ついに来た8月… ~前駆陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎現パロ
お昼ご飯が済んで
片付けが終わって
離れに戻って辰巳君に
借りた本を読んでゆっくり寛いでいると
ピンポーンと母屋の
インターフォンが鳴って
ここからは玄関まで距離があるから
私がここからよっこいしょと
起き上がって玄関まで行くのは
ちょっと時間が掛かるのだが
こっちが移動してる間に
二階からバタバタと階段を駆け下りる音がして
フットワーク軽い慎司が
玄関に来客を確認しに行ってくれた様で
「みくりちゃん――!
玄関に、煉獄さん来てる」
「杏寿郎が?うん、分かった。ありがとう」
杏寿郎が来ていると言われて
そのまま玄関から来た慎司と
入れ替わりになって玄関に向かった
玄関の上り口の所に杏寿郎が立っていて
「奥さん、何の連絡もなく、
来てしまって悪かったな」
「いや、別に…杏寿郎は
旦那さんなんだから、連絡してから
来なくても良いと思うんだけど…」
はぁ~っと杏寿郎がため息をついていて
「さっきのあの場所では、
撮影をしてる手前もあってな…
あまりあっちに強く言えなくてな…。
奥さんには…不快な思いを
させてたんじゃないかと…気になったんだ」
「そんなの、LINEでも
電話でもいいのに…、わざわざ
それを言いにここまで合間を縫って
来てくれたの?杏寿郎は…
あ、でも…不死川さんが喜んでたよ?」
「これは恋愛リアリティショーじゃ
なくて、あくまでも市のPRも兼ねた
移住リアリティショーだからな?」
「午後は何かあるの?」
「午後か?午後は…これから市内の
ひまわり畑に…ひまわりを観に行って
中条市の夏の名所案内で、
あの滝にも…行く事になてて、
特別にあの滝床でお茶のセットを
頂く事になってるらしいがな…」
そう言ってる口調も
言いたくても言えないストレスからなのか
こっちが今が大事な時期だからなのか
イライラしてそうなのは分ったんだけど
「だから…、ちょっとだけ…
その前に…奥さんと要を補給しに来た」
「補給って、そんな…
塩分か水分みたいな…言い方ッ…」
杏寿郎が手をお腹に当てて来て
よしよしとお腹を撫でて来る
まぁ確かに…まだ…番組も
1日から始まったばっかりだし…
杏寿郎は言いたくても強く言えなくて
ストレス溜めそうな…感じはするけど…
「要くん、補給できた?杏寿郎」
お腹に頬を引っ付けて
スリスリとして来て