第123章 ついに来た8月… ~前駆陣痛編~ お相手:煉獄杏寿郎現パロ
その日の夜は
夕飯は冷やし中華だったのだけども
夕飯の片付けを終えて
部屋のある離れに戻ると
お湯張りを待つ時間に
いつもの定期連絡をするべく
LINEをビデオ通話にして待機していると
杏寿郎が通話に応答して
「もしもし…、杏寿郎?」
「奥さ…んか?ちょっと…まだ
撮影が終わって無くてな。
終わってから、また後で掛け直す…」
そう言われてしまって…通話を
切られてしまって
撮影中だったんだったら悪い事を
してしまったなと思って
不死川さんに明日の朝の
石鹸作りの講師役は
レクチャ―して貰ったので
大丈夫だと言う事と
今の着信で撮影の邪魔をしてしまった事に
対するお詫びをLINEでして置いて
後は…不死川からの返事を待つ事にして
視線を部屋のテーブルの上に向けると
さっき作ったアイスキャンディー型の
カラフルなビタミンカラーの
石鹸が置いてあって
ここの洗面所で手洗いするのに
折角作ったから使おうかなと思いつつ
出産のお祝いをしてくれた人に
お返しと一緒に添えても良いなって
カタログギフトだけって言うのも
味気ないから…ちょっとした物を
添えるのも良いよなぁって…
そんな事をアイスの棒を持って
その石鹸を眺めながら考えていて
お湯張りが終わって
お風呂に先に入る事にして
お風呂を済ませて戻って来ると
私がお風呂に入ってる間に
杏寿郎から何度か着信があって
折り返しこっちから掛けると
スマホを持って待機していたのか
ほぼワンコールで杏寿郎が通話に応じて
『奥さんか?さっきはすまなかったな。
いつもの定期連絡に出られなくて、
申し訳なかった。気を悪くしてしまったか?』
「え…?それは別に…大丈夫だよ?
杏寿郎が、仕事中なのもちゃんと
こっちも理解してるし、
明日の話は杏寿郎が言い出したの?」
『いや、朝活イベントの事だろ?
俺が言った話じゃないぞ?
不死川の思いつき…だろうな…。
単に奥さんを、俺と同じ画角に
不死川が入れたかったとかかも知れないが…』
と…杏寿郎がそこまで言って
言葉をちょっと濁した感じがして
ん?…と 違和感を憶えてしまって
引っ掛かってしまったんだけど
不死川さんの狙いが何なのかは
明日の朝の朝活イベントで
私は全て知る事になるのだった
「知れないが、…なんなの?」
「いや…俺の…考え過ぎ…だろうな」