第27章 イレギュラールーティーン お相手:煉獄杏寿郎
その…彼は 少しばかり…
そこまで本格的な
Sと言う訳じゃないんだけど
時折 こう言う感じの
プレイをしたがる時があって
私と大学で会って
付き合う様になるまでに
彼が付き合ってた人は
数人… 短い期間に
それなりの数だったが
あれだけモテる杏寿郎の事だから
あっちから寄って来るだろうし?
相手に事欠くことは
なかったんだろうけど…
それが あまり続かなかった理由が…
この辺りの 性癖の
不一致もあったのかも知れないが
いや 彼が言うには
向こうがあまりにもしつこく
言い寄って来るから仕方なく
ちょっと遊んだだけで
付き合ったには数えて居ない…とか
そんな口ぶりだった…っけ?
そっか 見た目が普通だったから
騙されてた… 気が付かなかった
ここソフトSM対応ルームだったのか
でも 多分… 私を拘束した理由って
「罵るか?俺を…
変態だと言ってくれてもいいが?」
「言わないし?言うわけないじゃん?
…だって、杏寿郎は…さぁ」
「俺を喜ばせるだけだからか…、
なら仕方ない。俺は君がこれに
イキ狂わされる様でも…
寝取られた男の気分にでもなって
じっくりと…眺めるか」
ちょっとばっかり
変態っ…じゃないかな?
言わない 決して言わない
もう変態じゃないの?
って言いたくなったけど
言った所で 喜ばせるだけだから言わない
そして私が わざとそれを言わないのも
彼からはお見通しな訳で…
「今…。俺の事を変態だと、
思ってるだろう?そう…、思ってても
言ってくれない辺りも、
俺は…分かっているが…な?そうやって、
意地を張って、俺を焦らせるのも…
君だけだ。それにしても…。
なかなかに、いい眺めではあるが…」
今度は上から
彼が冷ややかな視線を向けて来て
私の事を 見下ろして来る
ゾクゾクと背筋を寒気が走る
これからされる事に
期待をしてしまって居る自分が居るのも
それは 紛れもない事実で