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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第122章 2人で見上げた夏の夜空は… お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



「なぁ、一臣。一臣もこっち来て
一緒に飯食えばいいじゃん?」

「え?あ、うん…ねぇ、母さん。
あっちで、慎司達と食べて来て良い?」

慎司が一臣にそう声を掛けて
一臣がそうしても良いかと
お伺いを母親である詩織に立てると

「ママぁ~、唯花も…お腹空いたから
お兄ちゃんとご飯食べたい」

成瀬さんの2人の子供さんは
上の子と下の子で随分と性格が違う様で
お兄ちゃんの一臣君の方は
かなり人見知りをするタイプみたいで
会った事はあるんだけど…

この場に来てから一言も発してなかったけど

「そうね…、もういつもなら
お夕食にしてる時間ですものね…。
ねぇ、貴方…二人だけでも…先に…
お食事させたげても構わないかしら?」

詩織が成瀬にそう声を掛けて来て

「ああ。父さんも来てくれたから
このまま食事にしようか…用意させるよ。
ああ、子供達を先にしてあげてくれるかい」

そう言って観覧席の袖に
控えていたスタッフに声を掛けると
お弁当が運ばれて来て
さっき慎司に声を掛けて貰った
息子の一臣は慎司の横で
お弁当を一緒に並んで食べ始めていて

娘の唯花の方は
キチンと成瀬の隣に
姿勢を正して座っていて
お上品にお弁当を頂きますをして
綺麗にお箸を使って食べ始めたので

やっぱり…いい家のお嬢様だと
思ってしまいつつ

「すいません、成瀬さん。
私もご一緒させて貰いたい所ですが。
持ち場の方へ…戻らせて頂きます」

しばらくの間事の次第を
何も口を挟まずに聞いていた杏寿郎だったが
そう成瀬に声を掛けて その他の面々にも
深く頭を下げると戻って行ってしまって

その杏寿郎の背中が
人混みの中に溶けた頃に

「父さん、彼が…前に話してた彼だよ。
将来的には彼に、僕の右腕に
なって貰うつもりにしてる…彼ね」

成瀬さんは杏寿郎に
中条市での事業を任せたいとか
そんな話をしてたけど

「ああっ、そうでした…ッ
主人が…、この花火大会の準備で
西井君のお父様には大変
お世話になっていたと…言っておりました…。
主人は中条市に出身ではありませんが…、
こちらの土地に家を構えて…
自分の住む場所にしたいと…考えているとも。
息子さんには…その辺りの
土地の候補選びとかも…お世話になりまして…」

「礼なら良いよ、みくりちゃん。
むしろ、この曰く付きの土地を、
変えるきっかけを…」
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