第122章 ２人で見上げた夏の夜空は…　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ

「すまないね、一成。
ああ、西井さんの所もお揃いだったか。
今日は、彼は居ないのかい？道貴君は」

「成瀬さん。今日は道貴は、
この花見大会の運営側だからね。
今頃、農協との共同ブースで
子供相手に光る剣を売ってるよ」

成瀬の父親の質問に
西井の父親が答えて

成瀬の父親がその場にいた
人間の顔を一人ずつ確認する様にして
見回して行っていて

伸介と持留の方へ視線を向けると

「ああ、しばらくぶりだね。
伸介君に基樹君も来てくれてたのか。
あの頃から変わらず、うちの一成と
仲良くしてくれてる様で、私も
一成の父親として嬉しいよ。
おやおやこれは、伸介君の
ご両親も…ご一緒でしたか…
お互い健康が一番ですな…。
えっと…そちらは…」

成瀬の父親の視線が私の所で止まって
私と杏寿郎の顔を見ていた
確かにこの成瀬家と西井家の
集まりの様な場所には…

私達の存在何て何で居るの？って感じの
謎の存在でしかないもんな

いや…まぁ…おじさんの…姪には違いないけどッ

「ああ、父さん…紹介するよ。彼女は…
僕の…幸運の女神の様なものかな」

そう言い終わると
グイっと一気に自分のグラスの中身を飲み干して

「ああ。一成が良く話してたあの子か。
確か、伸介君の姪御さんだったね…
それで、女神様のお名前を
私に教えては貰えないだろうか？」

「初めまして…っ、私は…
煉獄　みくりと申します」

「たっだいまぁ～ッ、
成瀬さんに、成瀬さんのおっちゃんじゃん
ちぃーす、こんばんはっす」

友達の所に行ったままで
戻って来ないのかと思われていた
慎司と辰巳がこのタイミングで戻って来て
凄い軽いノリで挨拶をすると

「なぁ、ばあちゃん、弁当食っていい？
俺、弁当食いに戻って来たんだけど
食ったら、またみんなと回る約束してんだ」

そうこの場の空気なんて
お構いなしに空腹を訴えて
慎司が保冷バックから
ステーキハウスのステーキ弁当を取り出して

靴を脱いで座敷に上がる事もなく
その端に腰を降ろしたまんまで
何の物怖じもする事無く
普通に弁当を食べ始めて

「辰巳も食えよ、めっちゃ美味めぇし」

「すいません、僕の方も
この後予定がありまして。
お先に、失礼をさせて頂きます」

そう申し訳なさそうにしながら
邪魔にならない下座の所に座って
いただきますをして辰巳も食べ始めて