第122章 2人で見上げた夏の夜空は… お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
このタイプのお化け屋敷は
小人数にて体験するのが特徴で
コロナの感染予防に配慮している物で
バスの方は…360度からの
立体多重音響を使った
日本初??の恐怖体験が出来るらしい
救急車の方はデリバリーの場合は
1グループ6名までで時間は15分間
お値段は9000円で貸し切りらしい
今日はイベントなのでその
料金システムではないのだが…
今はお化け屋敷はレンタルして
デリバリーする時代らしく
これとは関係ないけど
成瀬さんが取り壊しをする前の
廃業したリアルな廃墟のホテルで
お化け屋敷のイベントをしてくれる
会社があるからと
リアル廃墟で肝試しが出来る
宿泊プランを自分のグランピング場で
夏休みの間しているのだそうで
そのイベントの舞台のホテルは
その後取り壊しして綺麗なホテルに
生まれ変わる予定なんだとか
「ちょっと、2人で行って来て良い?」
「うん、私は…あそこで
座って待ってるから、行って来て?」
どのお化け屋敷も1回15分で
一度に体験できるのは5~6人
バスは一度に10人が体験する事が出来るらしい
このボロボロのおどろおどろしい
バスや救急車や意味深なトラックは
ラッピングカーの効果もあるらしく
今日のイベント日時とかが書かれた
ステッカーを貼ってここまで走って来て居て
その異様な姿は見慣れない人には
珍しいくて異様な光景なのでSNSで
拡散されて広告効果もあるのだそうで
あの双子も写真撮って
アップしてたな画像
確かにボロボロに見えるし
こんなの走ってたら気になるだろうし…
2人が数人のグループと
バスに乗り込んだ後位に
浴衣の女子中学生のグループが
キャーキャー言いながらこっちに来て
入るやら入らないやらの
やりとりを何度かして
仲良く5人で救急車に乗り込んでたけど
救急車の中から聞こえる
女の子達の悲鳴で
通りを出店を見て歩いてた人が
こっちの広場に吸い寄せられて来て
2人を待ってる15分の間に
結構混雑して来たな…この辺りも
トラックの方は先に15分の
動画をあのテントの中で見て
それからトラックの中に乗り込むらしい
「移動式のお化け屋敷の方も
なかなかに盛況の様だな…」
聞き慣れた声が後ろからして来て
「杏寿郎ッ……?」
慌てて振り返るとそこには
杏寿郎の姿があったのだが
「奥さんも、入りたかったか?」