第122章 2人で見上げた夏の夜空は… お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
おじさんと同じ様に
ビールを片手に飲み歩きをしてる人が居て
「一成!一成じゃないか!
お前ももう飲んでんのかよ」
まだ誰も居ない観覧席で
ひとり酒盛りを始めていたおじさんが
まだ人通りがまばらな通りを歩いていた
そのビール片手の人に声を掛けて
サングラスを掛けていて
Tシャツの上に柄物のシャツ姿で
下は下でハーフパンツでクロックスの
かなりラフな姿だったから
おじさんがその人に声を掛けるまで
いつものきっちりした雰囲気と違ってたから
「やあ、伸介。
夏祭り…もう楽しんでくれてて
主催側としては満足だよ。
さっき、基樹にもLINEしたら
もうちょっとしたら
こっちに顔出しに来るって言ってたよ?」
そう言ってサングラスを上げれば
その声と顔で成瀬さんだと
理解する事が出来たのだが
「伸介の所の双子も…、すっかり
有名人になってるね。例の
シェアハウスの庭の改装の
お手伝い、お世話になって悪いね。
杏寿郎君が、伸介の所のあの2人なら
動画の再生数も伸ばせるって言ってたよ?」
基樹というのは
持留やまめの里を経営している
持留のおっちゃんの事で
私のおじさんの片山伸介と
成瀬さん事 成瀬一成と
持留のおっちゃん事 持留基樹は
保育園の頃からの腐れ縁の様な関係で
お互いの仕事は別々だけど
ずっとつるんでた 親友同士で
偶に…集まっては…飲んだりしてるらしいけど
今日は日曜日だし
夏休みだし
持留のおっちゃんの所も
宿屋も始めてるから忙しいだろうに
成瀬さんがこっちに帰って来てるから
仲のいい親友同士…3人で飲みたかったのかな
「みくりちゃん、
出店、見て回ろうぜ!」
「おばあちゃんはここに居るからね~」
そう祖母に見送られて
すでに酒盛りが始まってる2人を任せて
双子と一緒に公園の中を見て回る
「あの…ボロボロのバス…なんだ?」
ラベンダーのエリアの前の
タイルの広場に
不似合いな感じの
ボロボロのバスと
トラックと救急車があって
この3台の車は
”移動式のお化け屋敷”なのだそうだ
その中でも救急車は
普通に一般の人の家まで
デリバリー出来るらしく
普段は東京23区が対応らしいが
イベントの為に特別に
中条市まで来て貰って居るのだそうだ
お化け屋敷が移動してくれるから
駐車できるスペースだけで
営業が出来るのだそうだ