第121章 ピックアップ御礼 7月1日のお話 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「分かるっ、なりそうなりそう」
「言い得て妙だな…」
そうそれぞれが口々に
率直なご意見を述べて下さったのだが
「まあ、俺も…奥さんとは
末永く、新婚の様な…、そんな関係で
これから先もあり続けたいとは思うがな」
「旦那さんは飲み過ぎっ、
ちょっと一回、お水挟んでっ。
既に出来上がりかけてるじゃんかっ」
「はいはい、お水用意出来てますよ~」
はいどーぞと言って
奥さんのお祖母さんが俺と
お祖父さんの分の水を用意してくれて
「それより、その三鷹屋は遠いのか?」
「歩いて行くのは無理だけど、
めっちゃすぐそこ、あっち」
そう言って三鷹屋がある方向を
慎司が指さしてすぐそこだと言って来て
「グーグルマップだと、
三鷹屋までの、所要時間は8分って辺りです」
確かに車で10分以内なら
すぐそこの範囲になるから
ちょっと飲み過ぎても
すぐに帰れるしって言うのもあるか
家の前でエンジンの音と
クラクションが聞こえて
どうやら三鷹屋からの送迎車が
家の前に到着した様だった
さっき電話して今来てるから
辰巳君の言う通りに
車で8分の距離なんだな…
送迎用のワンボックスに乗り込んで
車で8分の距離にある
老舗の割烹旅館の三鷹屋に到着する
割烹旅館 三鷹屋と書かれた
木製の大きな看板があって
玄関から入った先には
大きな木をスライスして
年輪が見える様になってる物が飾られて居て
如何にも古い旅館と言う感じの
グレーのタイルの玄関の
すのこの所で靴を脱ぐと
備え付けの下駄箱に靴をしまって
ずらっと上り口に並んでいる
三鷹屋と名前の入ったグリーンのスリッパから
適当なスリッパをはいて
かなり…年季の入ってる
建物の中をお店の人に案内されて
ここの大広間は最大で
80人のキャパがあるらしく
大広間の他にも中と小のお座敷と
個室が幾つかある様で
それとは別に2階に8つの客室があるらしい
『どうぞ、こちらのお部屋でございます』
お店の人に案内されたのは
12畳ほどの和室に
8人掛けのテーブルと椅子がある個室で
奥さんが妊娠中だから畳の座敷ではなくて
テーブル席のある個室を用意してくれた様だ
まずは食前酒の梅酒と
前菜八寸が運ばれて来て
とろろもずくやタコの酢の物
鱧の湯引きの梅肉の乗せに
お洒落なグラスに入っている
万願寺のすりながし