第121章 ピックアップ御礼 7月1日のお話 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
ゴソゴソとお目当ての物を取り出すと
よく見た箱を奥さんが
祖母の方へ差し出して居て
「みくりちゃんっ!!
エコルセじゃんっ!!!
エコルセめっちゃ美味いヤツじゃん」
ノンノンノンとみくりが
立てた人差し指を左右に振って居て
「実は、これだけじゃないんだなぁ~。
皆の者!これを見てくれたまえッ!」
そう言って奥さんが
3人の前に出したのが…
彩果の宝石で
パチパチパチと普段は
クールな辰巳が拍手をしていて
「みくり姉。
ナイスなお土産…ありがとうございます」
「あら~。これ、美味しいやつよね?」
「おおっ!それあれじゃん
果物の形してるやつじゃん。俺も好き」
3人が奥さんの事を神の如く
崇め始めた感じの空気になっていて
今度から奥さんの家には
彩果の宝石を手土産にしようと
思った杏寿郎だったのだが
奥さんの祖父が戻って来るまでは
ここでゆっくり2人で居てくれたらいいと
奥さんは持って来た荷物の整理をするので
また声を掛けてくれるらしいから
そのままお言葉に甘える事にして
奥さんのいとこのあの2人も
動画撮影の続きをして来ると行ってしまったので
離れの部屋にふたりきりになってしまった
「奥さん、こっちの段ボールも
そっちに持って行くか?」
私の部屋にあった
タンスとかも下に運んでくれていたので
その中に入ったままになっていた
不要な物を持って来た段ボールに入れて
持って来た方の衣類を仕分けしながら
タンスの中に収納すると
「これはあっちに持って帰るか?」
「うーん、今は着れないけど
産まれたら着れなくもない物だから、
この部屋の押し入れにしまっておくよ」
奥さんが好きに使える様に
この部屋の押し入れも空にしてくれていた様で
押し入れの中には
持って来た段ボールに入れた
元々のタンスに入っていた物と
荷物を入れて来た
中身を取り出した空のキャリーバックだけが
その中に収まる感じになった
部屋の中央には
水色の夏用のラグが敷いてあって
その上には折り畳みの
白いローテーブルがある
そのラグの上には
三角の形の牛乳パックの様な
ビーズクッションが2つ置いてあって
そんなに大きくないが
そのテーブルの向こう側には
テレビが置いてあるから
ここでこれに座って寛いで
テレビを見なさいと言う事なのだろうな