第121章 ピックアップ御礼 7月1日のお話 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「よっしゃあああっ!!
やったなぁ、みくりちゃん。
オイ、聞いたか?辰巳。
今日の晩飯、三鷹屋だってよ。
テンション上がって来たあああぁッ!」
そう言ってこの場の誰よりも
嬉しそうにしているのが
奥さんのいとこの双子の片割れの慎司で
「まぁ、三鷹屋は…味は間違いないからな」
そう言ってる もう片割れの方も
その表情を見ていれば
奥さんの祖父が予約してくれてる
三鷹屋と言う店は間違いないのだろうか
「杏寿郎、三鷹屋さんはね、
昔からある、地元の割烹旅館でね?
その…歴史は創業130年とかだかで
凄い昔から地域に根付いてて、
地元の忘年会とか新年会とか、
それこそ、お祝い事の仕出しとかね
法事の食事会とかでもね、有名な所」
「そうなの、何かお祝い事とかって
言ったら、って場所なのよ…でもね…その」
奥さんも奥さんの祖母も
三鷹屋の話をすると
ちょっと…難しい顔をしていて
ケラケラと慎司が笑って居て
「あそこさ、
飯はすげぇ、美味いんだけどさ。
めっちゃボロボロで、建物古くてさ。
トイレにカエルとか出るんだけどさ。
けど、飯はめっちゃ美味いんだよ。あっこ」
そう3人が杏寿郎にどう伝えようかと
迷って居た事を 素直過ぎる表現で
慎司が杏寿郎に伝えてしまったので
3人から冷ややかな視線が送られたのだが
「なぁ、奥さん」
「何?杏寿郎」
「奥さんが食べても、美味いんだよな?
その近所だからとかそんなの抜きにして」
「三鷹屋さんは、建物だけ
目をつぶってくれたら、
お料理の味はかなり美味しいよ?
今のご主人は4代目だけど、
京都のお店で10年修行してただけあって。
味も勿論だけど、盛り付けとかも凄い繊細なの」
奥さんの成人式のお祝いや
大学の合格のお祝いを
家族でしたのだと言う事で
地元の人にとってはおめでたい時に行く
特別な場所と言う感じなのだそうだ
夏場は天然物のすっぽんや
三河産のうなぎのコースが人気で
冬は冬でボタン鍋が有名なのだそうだが
地元の食材を使った会席も美味しいらしい
「ああ、そうだ…
これ、みんなで食べてくれる?
二田で有名なチョコレートの専門店の
マカロンなんだけどさ。
7種類のカカオを使ったマカロンでね
全部違う、味になってるんだけどね」
奥さんは奥さんで
手土産を用意してたらしく
後ねと持って来た荷物の中から